僕と彼女と彼女の生きる道 第4話(1/27)


徹朗お父さんかわいい!こんな可憐なお父さんがいていいものか。くー!

「昨日はテストのこと怒ったけど、その、なんだ…、ごめん、悪かったな」ぎこちなく謝った父親に対して、凛ちゃんの満開の笑顔。「凛、お風呂にはいります!」、ぱああって表情が晴れて、つられてこっちまで笑ってしまう感じでした。揃ってないちっこい歯がまた可愛くて。子どもは何にもわかってない馬鹿な大人でも、正直に向き合って伝えればわかってくれるんだなあと希望の匂いが。

親から子へ伝授されるココア(そんな大げさな/笑)。初めは徹朗一人で飲んでいたのに、それが二人になり、ゆら先生も混ざって三人になり。一緒に同じものを飲んで和める空間はとてもあたたかい。よかったよ。ドラマの最後には関わってる全員が穏やかな食卓を囲めるようになればいいなあ。加奈子さんや、職場の人たちや、おじいちゃん(義朗)・おばあちゃん(美奈子さん)と。みんなで。

横断歩道のとこで、部下の岸本(要潤)を置いて歩き出した徹朗。あわわ、風でおでこが全開よー髪の生え際がー。といつもならハラハラするはずが、今回に限ってはなぜかウットリ。なんでだろう。人を思いやりもせず冷たい言葉を吐いて、唇が赤くて、北風に向かってガンガン歩いてく姿にかーなり萌えでした。何か、そのコウマンチキな鼻っ柱を折ってやりたい、という感情がふつふつと…(危険)。


定年した親父さんと食事。「今でも忘れられないのは、昭和49年だよ」「オレが生まれた年だ」「オレが提案したプロジェクトがスタートしたんだからな」せつない…。このシーンが一番せつなかったです。見ながら、顔をしかめました。ちょっと期待してしまった分、タチが悪い。徹朗、傷ついたよな…、親子の間なんてそんなに分かり合えてるもんでもないと思うけど、期待したようには愛されてなかったと知った子どもは、何だか諦めたような表情をするんだな、と思った。
死んだお母さんの影響なのか、徹朗は別に全然ダメなわけじゃなくて。男の子が人生のモデルとして初めに見る「父親像」が欠けていただけなのかもしれないと。義朗は仕事の自慢しか話さなくて、同じ話題がリピートされるあたり、おいおいボケてるのか酔ってるのかと思ったけど、たぶんそれ以上に話題が少ないんだろう。ウン十年も会社にいて、家族と暮らして、終るときに振り返ったら何もなかった、だなんて。なんておそろしい。

「キャッチボールした?」「覚えてないよそんなこと」後ろでピーポーピーポーと鳴る救急車のサイレンが被る。徹朗の心が崩れた表現だったんでしょうか。ベタな。それで思わず、当てつけのように離婚したことを告白してしまった徹朗。「オレの言う通りにしてれば間違いないんだ。今までだってそうなんだから」と押しつけられてて、でも現状は間違いないどころか妻に逃げられている。歪んだ反撃をしたかったのかもしれないな、と穿った見方をする。それでも毛布をかけて「長い間、お疲れ様でした」と呟く徹朗はいいこだと思います。
私が大学生の頃よく考えたのは。「好き」の反対は「嫌い」じゃない。「愛する」の反対は「憎む」じゃない。一番キツイのは「無関心」。「興味がない」「どうでもいい」というのが一番怖い。ということ。


天井をぼんやり見つめる草なぎ剛はとってもビジュアルがよろしい。うわーい。あの眼が大好きだったりします。


逆上がりができた!美山加恋ちゃん名演ですね。逆上がりの出来ていく段階踏んだ演技とか。本当可愛いし。「おとうさん、見た?!」って、やっと敬語が取れた。
娘の初めての逆上がりで泣いちゃうお父さん萌え!しかもそのハンカチ使いの妙!ちくしょー可愛いじゃねえか〜〜〜(悶)おんなのひと二人に「やあねえ〜泣いちゃって」みたいな感じで笑われてるのにもウケる。くくく。

前半は徹朗の中で、今まで培ってきた冷たい、順位優先の考え方と。家族を思いやる新しい側面が微妙に入り混じっていて混乱しました。逆上がりができない娘に、「出来ない最後の一人になりたくないんだと思うよ」「運動会では順位をつけた方がいいんだ」とか言ってる部分は全然進歩なかったのに。だけど溢れた涙とそのときの感情で、また一歩、新しい世界に近付いたんでしょうか。

自分は子どものとき、愛されなかった。キャッチボールも、逆上がりの練習も、成長のその過程に父親は居なくてずっと仕事仕事だった。自分は愛されていなかった。凛ちゃんへの愛おしさを自覚するとともに徹朗はそのことにはっきりと気付いたのかな。順番からいけば逆かな。自分のお父さんがこうだったから自分も子どもにこうする、というのではなくて。徹朗はきっと見つけていけそうですね。気付いたんだもの。自分が与えられなかったものでも、人は他人に渡せると思うから。


………っていうかいい加減感想長いよ。あ、公式サイトに行ったら「子どものことを愛しています。嘘です」の「嘘です」が消えていた。やったー。