あらしのよるに・あるはれたひに/木村裕一・作 あべ弘士・絵 (絵本)

一時期ものすごく売れた絵本です。嵐の夜に真っ暗な中で出会った狼とヤギはお互いの証体を知らないままに一夜を過ごし友達になります。明るいところで再会してからも、狼はヤギを食べるのを我慢し、ヤギは食べられるのではと怯える自分を叱咤し、友情を育んでいくのでした……
相手のために欲望を耐えることや、敵対する立場の難しさ、仲間からの迫害、などなど、全6冊読むともうじんわりせつなさがこみ上げてきます。子どもにとっても大人にとっても腐女子にとっても、良作!