三谷幸喜のありふれた生活4
- 作者: 三谷幸喜
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2005/12/06
- メディア: 単行本
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大河の撮影真っ只中〜脱稿〜撮影終了〜放送終了、とおいしい時期のエッセイなので面白い。あちこちに慎吾さんが登場して嬉しいし 笑。
新撰組!のスタッフを飲みに連れていって三万弱奢った、という話では、「ドラマに関わるスタッフの中で自分たちが一番長時間働いていることに誇りを持っている」若い職人さんの姿が清々しい。
そして近藤局長のラストシーンについても。
台詞の解釈は香取さんに託した。(中略)
彼(近藤勇)が本当に言いたかったのは「トシ、今まで有難う」なのか「トシ、これからのことを頼んだ」なのか。(中略)
カメラの前で、香取さんは静かにその台詞を吐いた。なぜか小さな笑みを浮かべていた。(中略)
収録後、あの時、どうして微笑んだのか、香取さんに聞いてみた。
本番直前まで頭の中は真っ白だったそうだ。カメラが回ったとき、彼の頭に浮かんだ言葉は、
「トシ、次は何をしようか」
だったという。
三谷さんのエッセイはとても読みやすいし、嫌な気持ちになることがない。