BL 新年最初を木原さんのご本で明ける私の今年の運勢やいかに。

Don't Worry Mama (ビーボーイノベルズ)

Don't Worry Mama (ビーボーイノベルズ)

仕事で小さな無人島を訪れた真性のゲイ・裕一は、ちょっとした手違いからその島に取り残されてしまった! 迎えが来るまでここで生きていかなければならないのに、たった一人の同行者・サイテー上司の今蔵は、普段以上に役立たずでムカつく存在。二人きりの生活の中、鉄壁の外面のよさを誇る裕一も次第に限界に達してきて……
ノベルズ化は不可能と言われたBL界屈指の話題作が奇跡の登場!! 書き下ろしはラブバースディ。

なんでノベルズ化が不可と言われたかというと、受が「デブ」「マザコン」「自己中」な設定だから。無人島に2人で取り残されて、初めはイマゾーに嫌気がさしていたショタ好きの裕一が、だんだんとある意味素直なおでぶを可愛いと思うようになり、果てには欲情するようになり…。
超〜面白かった!!(笑)なんっていうか、人間ってかんたんなもんだなあ、と嘆息。好きになるのに、性格がいいとか容姿がどうだとかほんとは大して関係なくて、じゃあ一体なんでなんだ?というね。無人島での2人のぽてぽてした生活をもっと見ていたかったなあ。書き下ろしではイマゾーが痩せて可愛くなっちゃってて、なんでだよー!と不満。ぶっとんだ設定のへんてこ話が読みたいと思ってたので選んで正解でした。



上の続き、というか裕一の会社の同僚の話。一介のサラリーマン・甲斐谷 × 妙に色気のある美しい潔癖キザ上司・藤原課長。まだ上巻のみなんでなんとも言えないけど、前半は全面的に甲斐谷に同意しつつ読んだ。ドントウォーリーとは逆の、性格は大嫌いなのに整った外見の色香に惑わされるパターンを描きたい、のかな。だからシリーズなんだろうか。

どうでもいいけど、木原作品には校正ミスがわりとあるですよ。確か「甘い生活」では「文和」と書くべきところが「藤井」となってたり、今回も「東山」が「東谷」になってた。誰だよそれ(笑)。少なくとも、一般書であんまりそういう間違いを読んだことがないので、BLにもビブロス(旧)にもそのへんは頑張ってもらいたーい。