窮鼠はチーズの夢を見る
- 作者: 水城せとな
- 出版社/メーカー: 小学館クリエイティブ
- 発売日: 2006/01/26
- メディア: コミック
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さすが、ボーイズラブアワード2006にてコミック一位になっただけのことはあります。まずとにかく絵がきれい。いわゆるゲイ×ノンケで、攻は大学のときから10年来ずっと好きでいて、いっぽう受は自分から求めることがない流されやすい浮気性の既婚者。この野郎ふらふらしてっなー、でもこういう男性だからこそ今ヶ瀬みたいな濃い怨念攻に引っかかってかえってよかったんだろうなあ、納得。今ヶ瀬ぜったい先輩のストーカーをうまくやるために興信所でノウハウ培ってたんだべ?w 恭一を巡って、今ヶ瀬VS大学時代の元カノが対決するシーン、
「恭一はね、ハメルンの笛吹きにホイホイついていくネズミみたいなもんなの」「みすみす溺れさせるわけにはいかない。好きだから」
「ドブ…ですか」
「ドブよ。」
って確信犯なネームが怖すぎる……!!!! ああだから、窮鼠=恭一、チーズ=今ヶ瀬ってことでいいのかな。逆もありか。カプリングも、途中まで逆なのかな、と思ってました。ノンケのひとは突っ込まれるよりまだ突っ込むほうができそうかなーと。ああ入れられる方だからあんなに悩んだってのもあるのか。
話はしっかりBLですが、エチシーンだけはしっかりレディコミです。何が違うんだろうなあ。あと、いちばんぐっとくるはずの再会和解シーンでは、後部座席でそんなディープに盛り上がられちゃう可哀相なタクシーの運転手さんの心情が気になって気になってそれどころじゃありませんでした、ということをご報告しておきます・笑。あと各章のタイトルがもっと印象的だとよかったかなー。読んでて鋭かったり焦れったかったり、楽しかった!