L change the WorLd @ユナイテッドシネマ豊洲
http://wwws.warnerbros.co.jp/L-movie/
あーやっちまったなー…って感じです…orz
タイトルもいい、前後編の映画の設定を引き継いでLの最期の23日間を描こうとしたのもいい、Lが自分で動くというコンセプトもいい、だってL好きとしては観てみたくなるもの。だけどだけど、致命的にその表現がマズイ。難しいとは思うんだけどさー、どうしてこうなるのよー、そもそもどうして題材にウィルスを選んでしまったんだろ。あはは。ウィルスに感染した人がもがき苦しんで死ぬ場面だけやたら力入ってたから、まさかそれを見せたかったのか?! 全世界に危機及ぶはずの生物兵器、なのに小説版を読んでた(http://d.hatena.ne.jp/noraneko244/20080204#1202138089)私ですら「う、薄っぺらい…」とおののくほどぺらかったです。ナンちゃん演じる駿河の扱いも酷い…演技力の問題も含めて、あれなら出さない方がマシだったんじゃ…?
と、とりあえず無理やりにでもよかったところを。ネタバレ配慮してませんヨー。
- Lの登場したとこ、喋ったとこでは、「そうそうこの低音!微妙な気持ち悪さ!やっぱ松山ケンイチくんのLはいいなあ」と大いに頷く。もうこれ以外実写のLはありえない。色が白いんだよね。ほんで鎖骨んとこにあるホクロがせくしーだよね。ってかLにホクロ…。ずっとあの扮装(扮装て)をしててほしいくらいには気に入ってます。青白い月灯りを受けて、「もうここには戻れないかもしれませんね…」と言うLは美しかった。ワタリとのシーンはいいね、泣けるね。キラに殺されたワタリの遺体を前にして無言なLの表現も良かったです、いやほんと…いっそのことそういう映画だったならよかったのに(笑)。
- Lと女の子の交流を唯一の楽しみにしてたんですが、言葉ではなく、ほとんどがボディランゲージのそれでした。べらべら自分の気持ちを喋るLはらしくない、とか判断されたのかな。私はけっこうお喋り暴露なLも好きなんですが。
- マキちゃんを慰めようとスウィーツ串を差し出すもすげなく断わられてキョドるL。子ども二人に泣かれて、理解不能でどうしようかと困って挙動不審になり・結局何もしないL(笑)… などなど、可愛らしい様子はいっぱいあるんです。マキちゃんをものも言わず荷物のように持ち運ぼうとするのもよかったし、飛行機に飛びついてジタバタするのもよかった。正直萌えました。椅子の乗り降りとか、歩き方走り方、松山くんは完璧に掴んでてすごいなあ。私の中では違和感まったくなかったです。そこだけはスピンオフを全力で褒めたい。
- 波止場でL座りをするシーンがあるんですが。強風に煽られてLの黒髪がたいへんなことに。某アイドル様といいなんで私はいっつも風に怯えなならんのだ。Lのおでこ、とか、珍しいモン見た。そんでやっぱり、そのへんが乱れるとコスプレシンクロ率は如実に下がるのね。
- ワイミーズのアルファベットたちの誰にメールを送るかを選択するチェックボックス。ちと面白かった。ここからいくらでも亜流を書けるよね。
- 「どんな天才でも、一人では世界は変えられません」。たぶんこれが、この映画で言いたかったこと。これをもおっとうまく表現できてたらなあ。で、それができてないから、松山くんは「LがLを救う話」とか言っちゃうしかなかったのかも。だって誰とも協力できてないしさほど心ひらいてないし。
- 歩いていくLが、さいごにくちびるだけで笑うとこ。さすがにオオッとなった。かわいい!何だよあのかわゆく上がった口角!台詞はいらない。
- 小説版で気に入ってた最期のワタリとの会話がなかったじゃないかあ!ばか!それ以外にも、星空の下でのマキとの会話とか、楽しみにしていたL萌えなところがけっこう切られてた。まあね、ライトをあんまり匂わせるのもね、一般の人も観ますもんね。しかしあれをなくしていったいどこを観ろと?
- せめて見せ武器としてのノートの活用、Lのノートへの思いのくだりはもうちっとあってもよかった、かな。まがりなりにもデスノのスピンオフなんだから。
L change the WorLd OFFICIAL MOVIE GUIDE (ジャンプコミックス)
- 作者: 大場つぐみ・小畑健ジャンプ・コミック出版編集部編
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次はアニメ(ニアメロ編)みたい?
エル ザ プロローグ トゥ DEATH NOTE ~螺旋の罠~
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あと、無事ジャンプのデスノ読切も読めましたw ニアいいかんじに成長してるぞっと。Lをちゃんと受け継いでるらしい。話の方は、「犯罪者を殺して世の中をよくしたい」ためにノートを使ったキラと、今回の「高齢化のお年寄を安楽死させて世の中を暮らしやすくしたい」Cキラの対比。ライトの方がまだ尊敬できる、みたいに描かれてるけど、結局最後はどっちもやってることはいっしょだよねえ。信念はライトの方があったんだろうけどさ…。スピンオフ映画公開にあわせた読切番外編としては適切なさすがの出来だと思います。月もLもいないのに、すごく二人の存在を感じる。
読み逃した方は、こちらが詳しいです →いけさんフロムFR・NEO RE 「DEATH NOTE特別編」〜成長したニアと新たなキラ事件