小部屋の中のマリー@新宿タイニィアリス


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面白かったー。父親によって16年間、白と黒しかない小部屋に監禁されていたマリーが初めて見た外の世界、父親以外の人間たち、たくさんの色。大人たちが、マリーは心に傷を負っているはずだと決めつけて、彼女に干渉してくる。
夢に出てくるお父さんとのシーンがすげかった。りんごをばら撒いて「片付けるのを手伝ってくれ」、で、拾い終わったら籠を背負おうとしてまたばら撒いてしまうの。それを何度も何度もくり返す、マリーがうまいこと「りんごなんかいらないじゃない?」「休憩しましょうよ」と誘導しようとして言っても無駄。ホラー!!
マリーの気持ちを無視して周りの人たちが勝手に色を付けてっちゃう表現にも感心。マリーがちっこいのに目が黒々としていて、無邪気に性格が悪くて、魅力的。演じた清水那保さんがうまかった。大人たちの揉め事を見て「ワア!おもしろい…!!!」と笑いをこらえて痙攣したときにググッと惹き込まれました。子どもって、こういうとこあると思う。