DEADHEAT/英田サキ
- 作者: 英田サキ,高階佑
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2007/02/23
- メディア: 文庫
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「俯せになって」
ディックは蓋を開けながら、ベッドの端に腰を下ろした。ユウトは素直に俯せになり、無防備な背中をディックに向けた。冷たいオイルが腰から下にたっぷり垂らされ、身体がビクッと震える。
「冷たいか? すぐ温めてやるから我慢しろ」
ディックの手が優しくマッサージをするように、ユウトの双丘を揉みほぐしていく。ユウトは心地よさと同じだけの羞恥に包まれながら、ひたすら枕を抱きかかえた。
「変なこと言うな……っ」
ユウトは身体を反転させ、ディックに背を向けた。
「おい、怒ったのか? 今のは冗談だぞ」
急に背中を向けられ、珍しくディックが口早に言い訳してきた。慌てるディックが可笑しくて、ユウトはシーツに頬を押し当てたまま微笑んだ。
「怒ったんじゃない。……早く来てくれって誘ってるんだ。それくらいわかれよな」
ディックはよくわからんが、自分の復讐を通すためにやせ我慢する男ってのはいいですね。早くユウトに救われるといいよ、まったくうらやましい!黒幕はもうだいぶ見えてきました。あとは最終巻!我慢できなくてうっかりイラストだけパラ見しちゃったんですが案外あっさり決着が着きそう…?