イルミナシオン/ヤマシタトモコ

  • イルミナシオン:幼なじみの小矢を好きだと認めたくない幹田はゲイの州戸と寝てしまう、という一種の三角関係の話。扉絵のリンクが、ベタなんだけど好きだなー。幼なじみのこういう感覚って、捕らわれちゃうとほんとどうしようもなくなっちゃいそうでオソロシイ(けどそこに萌えがある)。2話でぐぐっと惹きつけられた。単なる色恋に終わらせないのがいいところだ。
  • ラブとかいうらしい:ベランダでの会話劇。短編いいですねー。終わり方も好き。
  • ばらといばらとばらばらのばらん:女子目線で、同じ男を好きらしい恋敵(男)との話。こういう暗い男が受の話が読みたいよー。
  • あの人のこと:彼を巡る、それぞれの証言。うまくまとまってるなあ。不在の彼の人となりがよくわかるし、明るい子だったっぽいのにこういう人選をしてたというのがまたせつない。
  • 神の名は夜:デビュー作らしい。昔の方がえろいの描いてたんですね!ヤマシタさんの絵柄でやくざとかチンピラはハマりすぎる。もっと描いて(笑)。

どれもこれも、派手さはないんだけど読み終わったあとにじんわりときて、思いを馳せてしまうような力がある。