真昼の恋/草間さかえ


できる営業のつもりでいた中川正午が新しく任された取引先――そこは経営経験ゼロの天真爛漫な青年・岡崎一が営む、どう考えても潰れそうな町工場だった。リストラの前触れかと落ち込む正午をよそに、一は腹が立つほど前向きに仕事をこなしていく。年下の男は嫌いで、自分の名前も嫌いだった。それなのに「まひるさん」と嬉しそうに呼ぶ一が、次第に特別な存在になってきて――。

かわいいお話だったなー。読みやすかったです。年上の課長に憧れてたはずのリーマンが、全然好みじゃない年下の工場主と。ハジメがずっと二股だと思ってたとことか笑っちゃった。あとまひるのお父さんに報告に行くところもね。課長も嫌味がないいい上司で、よかったです。