ジョゼと虎と魚たち

ジョゼと虎と魚たち(通常版) [DVD]

ジョゼと虎と魚たち(通常版) [DVD]

ずうっと観たくて機を逃してて、年末にテレビ放送があったから観れた。犬童一心監督@いま愛と死をみつめてを撮ってる監督さん。良かった。ちゃんと痛かった。あのかわいい造作の二人が主役なだけにあまりに現実的なラストが余計にぐっさり。だからいいのか。一番好きなシーンはおんぶとトイレのシーン。タイトルの意味するところ?「ジョゼ」は好きな小説の主人公の名前。虎は「好きな人ができたら一緒に見たかった一番怖い動物」。魚は「ジョゼが昔いた深海を思わせる動物」。ジョゼの世界は一瞬輝いて、恒夫が居なくなったあともただただそこに在り続ける。一人でも続けることができる。恒夫の心には喪失感。ふたりのじゃまを、したのはなんなのか。考え出すとつらい。障害と健常の話でもあり、男と女の話でもあり、精神の強弱の話でもあり。原作を読んでみたいなあ。映画ももう一度観たい。そんな気になる。

TAKUIカウントダウンライブ@渋谷O-West

雪に願いを

雪に願いを

大阪から友人を迎え、キリストンカフェで腹ごしらえ、初・卓偉。満員のオールスタンディング、いきなりのI miss youがめちゃくちゃめちゃくちゃうまくてすっかり骨抜きに。さすがライブを尋常じゃない数やってきてるだけのことはある。酒も煙草も喉に悪いからやらないらしい。本気だTAKUI。喋りも関西芸人のごとく達者。どうしよう好き系だな…。カウントダウン楽しかった!二階席から見たので、今度はフロアに降りて参戦したい。

すべてがFになる (講談社文庫)

すべてがFになる (講談社文庫)

★★★ 一気に読めた。天才ネタはあんまり好きじゃなーい。第一回メフィスト賞。シリーズで10作出てるらしいので読んでみようっと。そのうち犀川に萌えれるような展開になるんだろうか…?次は「冷たい密室と博士たち」。

永遠の仔〈1〉再会 (幻冬舎文庫)

永遠の仔〈1〉再会 (幻冬舎文庫)

★★★ まだ序盤。現在と17年前が交互に。もしかして細切れに読まない方がよいかも。

父帰る/屋上の狂人 (新潮文庫 草 28-2)

父帰る/屋上の狂人 (新潮文庫 草 28-2)

★★★ ほんと短い。これを劇にして、演技で何らかの感情を揺さぶろうっていうのはもしかしてものすごーく難しいんじゃ…?「父帰る」は最後の「狂気の如く出で去る」が目の裏に浮かぶようでよかった。狂人はとにかく萌えられそう…「嫌やあ、嫌やあ」って…!弟の存在もいい。いっしょにきれいな空を見上げた心地になった。短いながら無駄がなくすてき。他に「海の勇者」「時勢は移る」「義民甚兵衛」「敵討以上@恩讐の彼方に」「藤十郎の恋」など。義民と藤十郎もつよしで観てみたかったかもなー。

蛇にピアス

蛇にピアス

★★★★ びっくりした。すごくうまい。人も、その人が好きなことも、感情も、ちゃんと読み取れたし登場人物が気持ち悪くなかった。でもラストの立ち直るとこが乱暴であれっとなった。惜しいー。他の本も読んでみたい。既刊は「アッシュベイビー」と「AMEBIC」か。

ひな菊の人生

ひな菊の人生

★★★★ これはいい。お好焼き屋の天涯孤独な娘。居候生活と、幼なじみの夢。題材や境遇はいつもと同じなんだけど、行き過ぎておらずいい案配。奈良さんとタッグだからって気合い入れたかな(笑)。へんな改行はなんで?