wyse東名阪ツアー2004“ガラクタ達の夢”

2004/01/12 Zepp Tokyo
2004/01/17 名古屋ダイヤモンドホール
2004/01/18 なんばHatch


行ってきました三ヶ所とも。
ファンクラブ限定ライブとAAAを除けば、2003年の春以来久々のライブツアー。
そして、ドラムのKENJIが脱退して以来初のワンマンでもある。

脱退発覚当時の私の日記。

(2003/11/30)

よこりんがwyseを脱退しましたね。
あららー。
私はファンクラブの更新を一回切れたっきり放ったらかしにしているので公式サイトで知ったのですが。
「音楽に、バンドに、ドラムに、wyseに、興味がなくなった」つー脱退の挨拶が凄いなと。
興味がなくなった、だよ。
本当のところはどうなのか、それがガチガチの本音なのかとか、そこは推し量るしかできないことではありますが、第一それを公式脱退コメントとして発信すること自体が今回の脱退の何たるかを如実にあらわしている気がしてなりません…。
(脱退翌日発売のアルバムにもまだよこりんが載ってることからも、いかに急場な展開だったのかが推し量れます。脱退が前から計画的に決まっていたなら制作段階で外したはずだから)
メジャーデビューしてからのよこりんの、バンド内の位置とか立場とかチームワークとか、ファンの人気とか本人の気持ちとか、そのへんはどうだったんだろうかと思いを馳せずにはいられない感じです、私個人としましては。
また、私が初めて見た頃の4人だったwyseに戻るだけなんだけどね。
さみしいですねやっぱり。誰かが抜けてしまう、ということは。
でもしょうがないです。見ているしか出来ないのが私たちですから。
で、納得すれば引き続きついていけばいいだけのこと。

というわけで早く生の彼らに会いたくって、12/1のAAAも、12/3のトークライヴもチケットは押さえてあるんですが、
なんせ平日…仕事がうまく片付かないと行けないわけですよ。
こういう突発イベントものはつらいなあ社会人には。
確実なのは1月のツアーですかね。

Zepp Tokyoのライブはだから、正直ちょっと緊張していた。たぶんwyseのメンバーも初めは固かった気がする。
東京では本当によく喋った。ライブはライブ、トークイベントとは違うんだから喋りより音楽を聴け!と口をしょっぱくして主張してきた彼らだから驚いた。
そういう意味でもきっとこのライブは特別だったのだ。新しいwyseがスタートするために。

KENJIが抜けたことを説明したい、不安だろうファンを安心させたい、これからもやっていくことをはっきり言葉で示したい、とにかく自分たちの今の気持ちを伝えたい、そう思ってくれてるのが、MCは拙くて時々言葉足らずにもなったりしたけど、そんなことお構いなしにビシビシ伝わってきた。だから、本来なら喋りもいいけど1曲でも多く演ってくれい、と思う派の私も、真面目に聞くことができた。

「とにかくずっとライブがなくて、やりたくてしょうがなかった。だから今日はとても嬉しい」ということをメンバーは繰り返し繰り返し、言っていた。それは私たちも同じです。相思相愛だね。
あとTAKUMAが、「一人抜けて一時期オレは正直、もうダメかも、やめようかと思ったことがあった。だけど他のメンバーに聞いたらやるに決まってるだろ、抜けても関係ない、という答えが返ってきて、4人に戻ってこうして続けることにした」と言っていた。
「色々あって、ほんまに苦しくて辛くて、でもだからこそここにこうして立ってることが実は貴重なことだったんだなって思える。原点に還った気持ち。だから嬉しい」みたいなことも月森だったかが言っていた。

東京でのみ、wyse初のメンバー紹介。
つい先日、これもTAKUMAの発案で、音楽を発表する者としてきちんと身元というか名前を明かしておくべきだ、という考えのもと公式なプロフィールが呼び名だけからフルネームに改まっていたので、フルネームでの紹介となる。
(どうでもいいですが、この説明をしてる拓磨のお話は例によって凄く長い説法のようで、でもとても一生懸命で、私はいけない子なのでちょっと笑ってしまいました。)
HIROさんが以前、紹介をしようとしたら「おまえらホームページでも何でも勝手に見ろや!」と一蹴したことがあって(笑)、TAKUMAは反対されるかな、と心配しながらとくとくと説明したそうです。名称フルネーム化を嫌がるかと思われていたHIROさんとMORIさんは、TAKUMAのその案を聞かされて、あっさり「えーよー」と了承したそうで、TAKUMAは拍子抜けしたと嘆いておられました。

MORIさんは本名はMoriyama Masayukiというのでした。森山の森だったのか。会場からまーくんまーくんと呼ばれて照れていらっしゃる顔がキュート。つーか、まーくんて。そら照れるよ。


演奏自体は、前よりも安定してうまくなっていた気がします。その分、ツアー初日だったせいもあってか少し勢いは落ちますが。もしかしてライブをしていない間にめちゃくちゃ楽器とか歌とか練習したんですか。ふふ。だったら素晴らしい。
彼らは基本的に案外真面目な人たちだと思うので、きっとメンバーが一人脱退して色々考えたり悩んだり大変だったと思うのですよ。それでももう一度、よいしょと腰を上げて新しい形をつくって、こうして戻ってきてくれたことが酷くいとおしく思えます。
ここにある、曲と歌と演奏と笑顔が答えなんですね。よくわかりました。


セットリストは三ヶ所全部で変えてきました。
東京では、「bring your my heart」「Prism(今回ツアーの無料配布曲初披露)」とか。
名古屋は「feeling」「You gotta be(大好きなんです)」「A≦nd Crash!!」「憂いの歌」とか。
大阪は「With…」「imply(やったっけ…)」とか。
逆に全箇所でわりとやってたのが、「"No Face"man」「Japanese Breaker」「Miss txxx」 「パンジー」「chain」「Rainbow」「I believe」「ビー玉」などなど。
ああもう多すぎて全っ然、思い出せないんですけど。
私は新しいアルバムでいけば、「ビー玉」とかはわりと好きじゃなくて、断然「I believe」「J's song」派です。
古い曲やりますよーと言っても、何だかそんなに古い気がしなかった。もう5年も経つんですね…。


大阪の最後、メンバーはみんな本当に笑顔でした。
私たちが「愛を叫べー」と歌う「chain」を聞きながら、「風は流れを変ーえていーつか」と合唱する「I believe」を聞きながら、MORIさんは本当に嬉しそうに笑っていらっしゃって、それを見て私もまた幸せな気持ちになってにこにこして、楽しくて楽しくて、
それだけであとは何もいらない。そう思えました。



帰宅したその日の深夜、次のライブハウスツアーが発表されました。また会えると思うと胸が躍る。公式サイトもメンバーが日記を書いたり色々と企画が動いていて、wyseの本気を感じます。
2001年10月メジャーデビューだから、ええともうすぐ2年半ですか。今はストレートなバンド(特にポップビジュアル)は売れにくい隙間の時代なので、売り方が難しいよなあ。
焦らずに、油断せずに、自分のペースでいいから私たちのwyseを続けていってほしい。もっと高みに連れていってほしい。今はただそれを願います。
とりあえず東名阪ツアーお疲れ様っした!