スマスマ特別編 チョナンカンのザ・トゥルーショウ

うわあ。私こういう企画ダメです。何がダメって、あの外国人さんのオーバーリアクションとか。「さあ真実をお話ししましょう!」とかって大仰な司会進行とか。見ててさむい。元々が海外人気番組のぱくりらしいからしょーがないのかな…。せっかくツヨシの衣装も可愛く、周りでハイテンションにワーワー騒がれてる間の無駄に男前な顔つきとかキューンとくるくらいいいのに、あの演出で楽しめない心狭い自分にがっかり。

真実その1。チョナンカン第一回放送のロングインタビュー。「実は、丸暗記でした」。演出上周りの群集から責められてるような場面で、ツヨシの左足がグネグネしてるのが何とも。ばかー、つよしをせめんなー!(笑)
ちゃんとそのVTRも残っていて流されている。うわわ、いいのかよ。あの番組見て丸っきり騙されてる視聴者もいただろうに、今回のスマスマを見て真に受けて責めるような人がいるかもしんないよ、と心配してしまったのですが。ネットを見回る限り、そこまでテレビという媒体の錯覚性を糾弾する人もいないようでほっとした。あのブイの、オンエア以降の部分、丸暗記演技を終えて笑顔を引っ込め、ちろっとディレクターを見て、「どっか抜けた?」「そこまでは大丈夫だった?ダメ?」というツヨシがたいへん好物なんですけど!困りました。ギョ、ギョウカイジンだ!仕事をする男の顔でかなりすてき。
「もういっかいいこうか(小さな王様みたいな顔がきれいできれいで)」で6テイク目でようやくオッケーが出た、というもの。全編韓国語の新番組を成立させよう、というエンターティナーぶりが凄い。そりゃ新しい番組で、「草なぎ剛がなぜかハングルを流暢に喋ってる」というファクターがあったほうが話題性もあるし成功の確率は高いに違いない。そのために、何分もある言葉の意味のわかんないインタビューシーンを丸暗記、それはそれで正気の沙汰じゃないなあと思う。脱帽。

次いで、アチムヘルボロカジャの8時間に及ぶレコーディング。こっちはもう、元々の歌の素養もあってか目も当てらんない(笑)。あまりの調子っぱずれぷりにアチャー!と額に手をやる感じで。でも可愛いんだよ、可愛すぎるんだよ!若き日のツヨシ。こんなおばかで可愛くていいものか。くう。
「びょんはじひーばじゃぽん…!」 何語やねん(笑)。「め…っちゃくちゃだね…」「ちょっとふざけすぎたかな」「いやいや、本気ですよ!俺は!(笑)」んとことか凄い好き。ほ、ほんきなんだよね。「ちゃーらちゃらちゃーらちゃらっちゃー!!」 リキみすぎだから!と爆笑の私。「あはは、ははははっ」「一生懸命やったけどこうなった、っていう」「ふははははっ、あははは!!」乙女座りをキメ込んでひたすら笑い転げるチョナン。あ、あたま大丈夫…?あんたそりゃ、意味もわかんない言葉をリズム感頼りで苦手な歌に当てはめてく難解な作業、8時間もやってりゃ壊れますよね…。ナチュラルハイなツヨシの様子が楽しい(鬼)。

吾郎ちゃんの証言。韓国語話せて凄いね、良かったよ、と誉めたら、「ごろちゃんごめん実はあれ全部丸暗記なんだよ」と俯いて涙ぐんでた、と。そのツヨシの姿を想像するとちょっといとおしくなり過ぎて困ってしまいます。「中途半端な気持ちで韓国を好きになったんじゃない、丸暗記で喋れるフリをするんじゃ騙したことになる」。テレビが現実のすべてを映し出すわけじゃなくて、時には嘘や脚色や一部分だけ切り取ったものを私たちに届けるものだということ、その世界で何年もやってきたツヨシにはきっと私が思ってるより肌身に染みてよくわかってるに違いない。きっと当時、番組を見た人に誉められるたびに、申し訳無かったり、本当はそうじゃないのにと臆したりしたんでしょう。だけど、この韓国を扱った自分の名前のついた番組で、ツヨシはスタート時点のまま丸暗記の、見せかけのエンターテイメントを発信し続けることをヨシとしなかった。だから勉強した。今もしている。スマステのベラベラなんかは下手すりゃ全部台本でもいーだろうけど、他の、ハン・ソッキュ氏や大統領やとの会話はそうはいかないだろうから、今のツヨシはほんものですよね。初期の偽物を演じた痛みを胸に、そこまで到達した。偉いなあと思います。
これはすべてのアイドルに言えることだけど、テレビやなんかで、私たちに見せてくれる姿が全部本当じゃなくてもいい。ただそう「あろう」として努力している、努力した結果としてそこに居る彼らを見るのが私は好きです。彼らが生活の全部を賭けて全身全霊私に見せてくれる夢を信じて、ずっと騙されていたいなあと思うから。


真実その2。「実は、ある時期日本語が喋れなくなった」。
慎吾ちゃんの証言。この前に「日本語で話しかけても韓国語で返ってくる。意味わかんない」というのもあったし、更に進んで、「二人っきりになったときにつよぽんが、慎吾、俺日本語が喋れないんだ。韓国語になっちゃうんだよ」。うわあー。確かに一時期、それっぽいときありましたよね。

それにしても、ハン氏との対談、「趣味は?」「(本人目の前にして)ハン・ソッキュさんの映画を観ることです」。というのは、改めて見て、最上級な口説き文句だと思いましたよ。しかもあんなかわいこちゃんな容姿で、一生懸命目を見て、たどたどしい外国語で言われたんじゃね!メロメロー。フェロモン出てます。

最後の独白メッセージも、たどたどしかったけど良かったですね。目の輝きが尋常じゃない。壮大なホテルビーナス宣伝企画。タモリさん出てくれて有難う!ユースケさんも有難うだけど、何を言っても圧倒的にうさんくさく思えるのはユースケマジック?(笑)