新選組! 局長 近藤勇

また出たお手紙作戦。それもまあ最後のつねちゃんの不信感でなるほどーと唸りました。後半の怒涛の血みどろ加減が…。芹沢鴨を失って、新選組はいよいよ人斬り集団へと変貌していくわけですね。今までは芹沢が悪の部分をすべて引き受けてくれてたから近藤さんはどこまでも清廉潔白な大将でいられたわけですが、もう芹沢はいない。全部引き受けるしかない、局長のジレンマが全編描かれていたと思います。一般的な新選組の見られ方として、汚い仕事は全部土方が、局長はそのあいだ女と遊んだり政治談義に出かけたり、自分の手は血に染めてないじゃないか!というのがあると思うんですけど、その状況をうまく料理してた感じがします。うまいなあ。
内山(悪)奉行に食ってかかる慎吾ちゃん、否、近藤先生の顔つきにゾクゾクしました。こえーこえー、真面目なやつが心底怒ると闇夜に斬られるよ!私は弱っちそうなやつが成長というか変貌というか、強くなって真価を発揮するようなドラマとか漫画が大好きです。「ダイの大冒険」とか夢中で読んでましたから。あ、関係ない。ちょっと近藤先生ラブ。覚悟を決めて清濁飲み込むことにしたんだなあ。悪い奴は力づくで排除する!ご公儀にたてつくものは斬る!というのはデスノートに通じるものがある…決して新選組は正義ではないのだ。
手紙を破ったとこでも、大将は自分の迷いを誰にも(土方除く)吐露できないつらさが溢れていて。局長と副長の二人きりの人斬り相談にはたいそう萌えました。「闇討ちはするな」「勝たなきゃ意味ねえ」「堂々とやれ。…そして勝て」。くーーーーーーーー!かっこええ。土方はああいう近藤がいてくれるから信念を持って裏の仕事もできるんだろう。泥をかぶることを厭わない、それでいいと思える。そんな関係がヒシヒシ伝わってきました。凄い。べた褒め。
で、私がお楽しみにしていた斎藤一ちゃんの拷問シーンですが。えー、あれだけ?もうちっと期待してたのになあと酷い感想です。裏切られる一ちゃんはどうしてあんなにも…(自主規制)…なのか。はうううん。(c)野田惠
あと、新キャラでは監察方の山崎蒸が無性に好きです。なんでなんでしょう。穏やかな顔して有能だからだろうか。他にも見所は何気にたくさんあったと思うんですけど、成長した沖田総司とか近藤・優香・つねの三角関係とか、龍馬とおりょう(どっかで見たと思ったら麻生久美子だ。華奢ーんの上月ルナだ。きれいだなー)の出会いだとか、は他の人が書いてくれると思うのでうっちゃります。
えっ、来週はもう池田屋の直前?今週は斎藤が拷問されたと思ったら来週は拷問返しですか。何だかすっごく、この新選組の行く末を見届けたくなってきました。