日本沈没/小松左京 ★★★☆

日本沈没〈上〉 (光文社文庫)

日本沈没〈上〉 (光文社文庫)

日本沈没〈下〉 (光文社文庫)

日本沈没〈下〉 (光文社文庫)

今読めば映画化までにほどよくストーリーを忘れるだろーと思って今から読んでみた(笑)。まさしく日本が沈没する話。きっちり理詰めでその理由を解析してくれるので小難しい部分も満載だけど、対策を立てようと奔走する人間たちや政治の裏の世界や、かなり幅広くて読み応えがあった。それだけに玲子(映画では柴咲コウちゃん?)との恋愛沙汰がとってつけたようで浮いてたかなあ。主人公の小野寺(映画でつよしがやる役)は研究用の深海潜水艦乗り。がっしりした体躯ってとこが引っかかるけど、ストイックだったり朴訥だったり精神的にはつよしがハマりそうなひとで、読んでて楽しかった。というわけでつよしの演技的には心配いらなそうだけど、これをどう映画化するのか興味深い。特に深海のあの詩的なまでの静けさや広さや圧迫感をちゃんと表現してくれるかどうか…ローレライのひとだからなあ。