草なぎ剛さんご生誕記念日


ありよし様が的確な表現でアイドルのことを語っていらっしゃって、共感した。


トキメキニッキ−思いは重い http://d.hatena.ne.jp/ariyoshi/20060708#a

アイドルとは少し離れたところにある透明なグラスのようなものだ。そのグラスには空気以外何も入っていないのかもしれないし、水が溢れんばかりに満ちているのかもしれないし、あるいは重い水飴が詰まっているのかもしれない。どれも無色透明なので見ただけでは判別できず、実際に手に取って確かめる術もなく、私たちはただ少し離れたところから見ることしかできない。色々な情報を集めて、様々な角度から見ることによって、中に何が入っているのか自分で想像することしかできない。

やっぱり私も会社の先輩に「アイドルとかテレビに出てる人は中身がないからくだらない」とついこないだ言われたんだった。そのとき私は、まあブラウン管の中の人のほんとうの「中身」が私にわかるわけもないし、「中身がある」ことを楽しむんではなく「(あるように見える)中身を想像する」ことを楽しんでいるんだよな、とうっすら思ったのだった。そういうスキルというかクセを持ってる人がより深く長いジャニヲタになる気がする。で、ヲタの中でもこの「自分が見ているグラスは人によって違うようにも見える」部分、アイドルの商品特性をちゃんと理解している人とはより安心して会話や萌え話ができる。それでいて、見方がやたらと細かくて深いから相手の世界のアイドル像に思いがけない発見があったりする。それは世界が広がるようなすてきな体験なわけで。だから人様の妄想を読んだり聞いたりするのが大好きです。時々妄想世界ももちろん現実世界も凄まじく充実している姐様に出会うとそれだけで嬉しくなる。会話が有り得ないくらい面白い。

アイドルがすごいのは、どのような解釈もすべて丸呑みしてくれるところだ。ちょっと前まで、私はとにかくそのグラスの中に密度が高くて重々しいものが詰まっていることを夢想していたんだけれど、最近はそこに何も詰めこむ気が湧かず、ただひたすら軽く、鳥の羽で表面をなぞるようにしか彼ら/彼女らを捉えられない。
でもあの人たちはどちらの捉え方も許容してくれる。どんな思いも重みも、彼ら/彼女らは笑顔であっさりと丸呑みしてくれ(ているように見え)る。このところ、その偉大さをしみじみと思う。こんなに寄りかかってばかりじゃいけないなぁとも思うんだけど。

あああ、私にも時々訪れるあのテンション下がり期はそういうことなのかもしれない。
ただ見るだけでなくて、見たものから想像したり色んな角度から見直してみたり検証したり、想像を自分の中に取り込んで咀嚼するのに時間も労力も萌え力もかかる。蓄積する情報量もハンパない。で、勝手に疲れる 笑。

私にとっては最近の剛さんは多面っぷりがどんどん表層化してきて、色んなところで色んな顔を提供してくれるのが面白くてしょうがない。グラスの中に何が入ってるのか変幻自在のびっくりボックス状態。10年以上見てきてまだびっくりボックス…それは人間としてとてつもない魅力だ。あちこちから眺めて、ニヤニヤしたり見惚れたり涙ぐんだり、何も言えないくらい疲れたらちょっと休んだりもして、これからも続けていきたいなあと思います。
剛さんが軽やかになればなるほど、私も軽やかに妄想の翼で飛んでいけ。そんな夢を与える偉大な仕事に就いてくれて有難う。「中身」を信じさせてくれて有難う。いつも幸せで笑ってくれるといいな、と願います。でも男前な面もキツイ面も男の子な面も阿呆な面も好きです。そんな32歳アリですか!と思いつつも、これから更にあと10年(42さい…)、アイドルとして前人未踏の領域に一緒に進んでいけることを祈って。お誕生日おめでとうございます!(そんな〆かよ)