崎谷はるひ 慈英×臣

しなやかな熱情 (幻冬舎ルチル文庫)

ひめやかな殉情 (幻冬舎ルチル文庫)

画家×刑事。いったいどういう話だよ、とツッコミどころ満載なカプリングと話運びなんですが。それでも、２冊通じて読んでいくと二人の闇や欠落や求めるもの・惹かれ合う訳、ぜんぶきちんと繋がっていって、やっぱりうまいんだなあと。キャラ設定が、それぞれちょっとずつ冒険してて作者さんはえらいな、と思う。ありがちなＢＬからはちょっとだけ逸れていて、でも濡れ場の数とかＢＬの定石はちゃんと踏襲している。特に「ひめやかな〜」の方の慈英（攻・画家）の非人間っぷりはかなりおいしかった 笑。わりかし書いてあることもグロかったりしてぞおーっとなって、なんだかんだで面白く読めたぞっと。楽しかった。
しかしやっぱり挿し絵がきらきらしすぎる！ＢＬの客はけっこう挿し絵買い・表紙買いが顕著だと思うんだけど、単に私の好みが狭いのか。そうすると主人公二人の名前が珍しいのにまで文句をつけたくなってくるしな 笑。

で、ここのラインナップは３シリーズ全部、片方がゲイ設定なわけですよ。それがリアルかどうかはともかく、そのへんが昔のＢＬとはちがうな〜となんとなくおばちゃんは思ったとです。