邦画恋愛もの対決



プロデュース:岩井俊二
監督:熊澤尚人
脚本:桜井亜美、齊藤美如、網野酸(岩井俊二
出演:市原隼人上野樹里蒼井優酒井若菜鈴木亜美相田翔子小日向文世佐々木蔵之介田中圭

小さな映像制作会社にようやく就職し、日々苛酷な労働を強いられている岸田智也に、友人であり会社の同僚でもあった佐藤あおいアメリカで事故死したと知らせが届く。大学時代、智也の失恋騒ぎをきっかけに親しくなったあおいは、映画研究会に智也を引きずり込み、監督作「THE END OF THE WORLD」に主演させたのだった。卒業後、定職に就けないでいた智也に今の仕事を世話したあおいはひとり渡米する。

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虹の女神。とにかく主役の二人の会話・やりとりすべてがわざとらしくなく、自然にぴったりハマっていて好感度大だった。演技的に見ていて辛くないし、ちゃんと笑えるし関係性もわかるし、惹かれていくのもわかる。市原隼人くんはああいう役うまいねえ!ほんとかわいらしかった。女の子に対する態度としては酷いんだけど、憎めない…。取り入ろうとするストーカーと、歩道橋のシーンと手紙のシーン、見事です。蒼井優ちゃんも見れて得した気分。いい映画だった!! それにしても相田翔子さんの出てきた意味は…笑。





監督:新城毅彦
出演:玉木宏宮崎あおい小出恵介上原美佐黒木メイサ

大学入学式の日、誠人は幼い容姿の個性的な女の子、静流と出会う。コンプレックスのため、人とうまく付き合えない誠人だったが、彼女とは自然に打ち解けることができた。静流も誠人といつもいっしょにいたい気持ちから、カメラを手にするようになる。そんな二人は毎日のように森へ写真撮影に出掛けていく。しかし、誠人は同級生のみゆきに想いを寄せていた。いつも一緒にいるのに静流のことは女の子として見ていない誠人。誠人のために静流は大人の女性になろうと決心する。

ただ、君を愛してる。もうタイトルからして窓口で言うの嫌だったんですけど…笑。宮粼あおいちゃんじゃなかったら観にいかなかったな。広末版(http://d.hatena.ne.jp/noraneko244/20060122#1137943969)でわりとクローズアップされてた「写真の才能」はなりを潜め、「恋をしたら死ぬ病」を押し出した感じ。っていうか、そういう宮粼あおいちゃんを撮りたかっただけなんじゃないの?と思っちゃうくらいには、ひたすら彼女の可愛い姿が満載。まあ、「写真を通じて男女が出会い、別れて、後半は海外に舞台が移動」「主人公の名前が一緒」という枠組みが一緒なだけで全く別の物語り。広末版の静流も美しかったけど、宮粼版も相当のもの。拗ねた顔とか丸くなって寝るとことか最後のポートレイトとか。私でさえ何度かヒーと心の萌え鼻血が。これファンの男子はたいへんだろうなー。
玉木くんの、常用しているケロイド?に塗る薬の臭いが気になって他人と近しくなれない、という設定はいじらしくてあり得そうで良かった。キャラに一役買っている。そんな玉木くんが病気で倒れたときに仲間内で助けに来てくれて、小出くん演じるライバル男子がおんぶして病院に運んでくれるシーンがあるんですけど。「(熱にうなされつつ)だめだよ…こんな近くじゃ、においが…っ」と訴える玉木くんに、小出くんが「何言ってんだよ、おまえが匂ったことなんか一度でもあるかよ。いっつも女の子みてえにシャンプーのいい匂いさせてさ!」とか言ってあげるんですね。そこがこの映画で一番キューンとしたところだなんて内緒! 笑

あーでも今度は「死」も「病」も関係しない恋愛映画を観たいもんです。