SMAP×SMAP特別編 いま、いじめている君へ

スマスマを見ました。くせに、いきなり中居さんがラジオで言っていたことを引用しますけど。

2006.12.9 サムガより

続いて、中居アワード2006。社会問題オブ・ザ・イヤーは…いじめ。
ちょっとねえ、これは、ヤバイね。あのなんか、芸能人立ち上がんなきゃいけんじゃないかと思っちゃうよね。うん、ホントに。こういう時、芸能人…なんか、出来ねえの?って思うよね。小学生に一番支持されている、中学生に一番支持されてる芸能人が、なんか学校行って、「いじめ、やっちゃだめ」って、いっこいっこ回ること…無理だけどそんぐらいしないと駄目だよね。うん。命を粗末にしちゃいけねえよ、って。
(中略)
このいじめって言うのは僕は無くならないと思うんですよ。これは後にも先にも。強い者がいて、弱い者がいる。うーん、お金持ちのやつがいて、そんなにお金持ってないやつがいる。豊富なやつがいて、不足なやつがいる。そんなの、それはもうしょうがないのよ。そしたら誰のせいだって、親のせいでもなんでもないんだよね。それはやっぱり、自分のさだめなんだから。でも、俺なんか別に貧乏でほんと何もなかったけども。
(中略)
例えばさ、例えばだよ。えー、うん…「今、いじめらています」と。「私、死ぬかもしれません。中居くん何とかしてください」って言ったら。そんなこと言ったら、俺は…どう思われるかわかんないけど。その子の学校に行って、そのいじめられてる現場に行って、ね、で俺がちょっと「おまえどうした〜」っつって、「あ、中居くん〜」っつって。例えば、俺が仲良くしてる、いじめっ子の前で俺が仲良くしているとするじゃん。いじめられっ子と。そしたらすごく羨ましくなるのかなあって。「おまえどうしたの?中居くんと友達なの?」つって。もういじめなく…なんない…なるのかなあ〜って単純に考えたりするのね。そういうことでも出来ねえのかなあって思ったりもするよね。ニュースとか見てると。
そいつには、誰一人も味方がいなくて。結局誰にも必要とされてない、誰にも期待されてないから、追い込まれて死んじゃうのならば、もしかして中居くんと、別に俺じゃなくてもいいんだけども。いやわかんない。じゃあカツーンでいいよ。誰でもいいんだけども。カツーンと仲がいいって言ったらさあ、皆いじめなくなるよね、羨ましがっちゃってね。「おまえいいなあ」って、「カツーンと仲いいの?」とかさ、「中居くんと仲いいの?」とかって。「あー、中居くんと仲いいよー」みたいな。「サイン貰ってきてあげようかー」みたいな。そいつ人気者になるよね。いじめられる事ないよね。
……っていう事を俺この間、寝る前に、超〜考えてて。イジメいじめイジメいじめとかなってたから。なんかそいうのってなんか、芸能人の人とか…でもなあ、言うだけなんだよなー芸能人って。あのよくさあ、政治で討論とかしてるじゃん。ね、タレントさんとか。いやいいのよ、全然いい事言うなーとか思うんだけども。ね、じゃあ社会は動いてるのか、つっても動いてねぇんだよね。うーん。ちゃんと現場行ってやらないとダメなんだよね。やるんならね。か、もうテレビなんかでやらなくていいんだよ。うーん。

んでこの企画ですか。中居さんは蹴ったのかなー初めから剛だったのかなー。それはもうわかりませんけれども。
剛は当事者意識のある顔つきはしてなかったし、全然進行も会話も深めたりできてなかったけど、最後の締めですごくすごく考えつつ、「虐めというのは本当に、最低な行為で…うん………………、やっぱり幼稚なことで、ほんとにさみしいことだと思いました」と言ったそのおとならしい逡巡の間に目をひきつけられました。幼稚、それに尽きる。

  • いじめられる方にも問題がある102人(134人中)
  • 「いじめること」と「問題があること」は別の話

私はヤンキー先生とやらのように言い切れもしないし、そう言い切る人を信用したりもできない質なんですけど。上の『「問題がある」から「いじめていい」ということではない』というのには同意。その上で敢えて「正しくない」「許さないぞ」と一喝するなら、それにビビッとくる子はまだ望みがあるんだと思う。
他者を低く見る、虐める素養・虐めを見過ごす素養がまったくない人なんていない。そんな清らかな人間なんていない。そういう心の動きがあることを認めて、悪い自分・汚い自分を知ること、その上で自戒すること。それができる(可能性がある)人間であるということ…おとなにだって基本的でいて難しい事柄。……そもそもそういう人は積極的に虐めたりはしないか。さかなクンが言ってたように、動物にも大人にも子どもにもどこにでも虐めはあって、だけどそれを意思の力で止めることができる・しなきゃいけないのはにんげんだけだと思いたい。個人的には、虐める人は基本的に暇人でくだらない人だから、まったく関わる必要なし、とか思っちゃうんですけどね。子ども世界ではそうもいかないのもわかるんだ…。1時間で語るには向いてないテーマだったなあ。


◆参考