山田ユギ先生

いやあ前回読んだのがかなりギャグよりだったのであれでしたが、数冊読んでみて、面白い!みんなピュアで正直!受攻がわかりずらかったり、見た目のビジュアルと逆だったり、決まってないカプすらあるし、そういうとこがいいなあ。反転可能な関係、微妙なかかわりを描くのがうまい。今のBLはノンケでも初めから挿れるほう挿れられるほうが決まってたりするけど、そんなわけないもんなー。どきどきしたりぷっと吹き出したり、楽しい読書でした。へえー元は高口里純先生のアシスタントしてはったのかー。


働きません! (キャラコミックス)

働きません! (キャラコミックス)

大学の後輩でお金持ち・池内×一生懸命だけど不器用な社会人1年生・塩見。仕事でゴチャゴチャあったり変な周りのひとたち(というか赤尾)に横槍入れられたり紆余曲折の末(笑)告白シーンが良かった。漫画家の坂巻さんがナイス。


タイトルがもう、語感といい内容とのリンクといい抜群ですね。面白かった!早川(攻)が変人すぎるの、でもかわいいの。泉谷かわいそーに……中盤の何回もキスして夏を一緒に過ごしたあとでいなくなられたときはほんと早川酷いやつと思ったデスヨ。しかもその理由が!あほかと!(笑) 長い時間経過を挟んで、最後はなんとかハッピーに落ち着いて本当ほっとした。早川がイケメン俳優になった展開はどーしようかと思ったけども。ちなみにこの二人もリバっぽい。一応さいご致してるときは、仕事の都合を慮って泉谷が挿れさせるんだけどね。脇キャラでは案の定伝説の不良・滝口くんに萌え。そっちの三人の話がもっと読みたいれす……この漫画を読んだ腐女子はきっと漏れなくそう思ったにちがいない(笑)。



青年14歳 (バーズコミックス ルチルコレクション)

青年14歳 (バーズコミックス ルチルコレクション)

同級生の伊東と町田。かわいいなあ。表題作は「男として男を好きになっちゃってどうしよう」ってのがすごく丁寧な流れで描かれていてうまい。両方タチなんですよ、っていうかちゃんと「男の子」なの。んでどっちが入れるかでモメたりしてやんの。あんまりなよなよしい人物像のBLだと私は「だったら男女でやりゃあいいやん」と思ってしまいがちなのでこれは嬉しい。ちょっと女子とのお付合いとかも絡めてたりして思春期っぽいし。どうでもいいけど、そんなに学校の保健室って無人だったか……?ハラハラ。

「おまえ以外じゃヌけないって言ってんじゃん。おまえ以外じゃできねぇよ」
「おまえが好きだから」
「だからいいんだ今は…… おまえが本当にその気になるまで待つよ。やるとかやらないとかじゃないもんな大事なのは……」

ラストの「花とおじさん」もよかった。私オジサン受は別に好きじゃないんだけど、そこはやっぱり見せ方がうまいんだろうなあ。



キビしいのである。 (ジュネコミックス)

キビしいのである。 (ジュネコミックス)

夢が叶う12月 (バンブー・コミックス REIJIN Selection)

夢が叶う12月 (バンブー・コミックス REIJIN Selection)

あるゲイバー(おそらく)のお客という点で登場人物がうっすら繋がっている短編集。「ラブストリームス」「さすらい」「漂流ときりきり舞い」「夢が叶う12月」が好き。ってほとんどやん(笑)。他の作品でちょっかいキャラだった人がちゃんとほんとに好きな相手と結ばれる話を読むのは好きです。