今宵、天使と杯を/英田サキ

今宵、天使と杯を (クリスタル文庫)

今宵、天使と杯を (クリスタル文庫)

エスを書いた作家さん。またえらい軽い感じで。アル中+893もの。エスとは違って、こっちはまさしく、「仕事しろよー!」と思わせられるお話でした。まあリストラに遭っちゃうからしようもないんすけど。それ以前にいい加減に働いてるふうだったからなあ。しかしこの違和感はなんなんだろう。私の求めるリーマン萌えがこういうんじゃないからだろうか?いい感じで同僚の金田とかいたのに結局彼はなんだったの(笑)終盤で「天使がうんたら」と出てきたときには図書館シリーズの笠原堂上以上に恥ずかしかったっす。いつ「振り返れば奴がいる」的ラストが襲ってくるのかと船に乗ってからも身構えてしまったよ。エスは副題の、「咬痕」「裂罅」「残光」がすてきで好きだっただけに、この本のタイトルも頂けない。こういうのって、担当編集さんの力なのか。それとも作者さんの成長とか思い入れとか出来不出来の問題?