真相/横山秀夫 ★★★

真相

真相

横山さんの短編は、しかも連作な「第三の時効http://d.hatena.ne.jp/noraneko244/20040816#p1)」があまりに素晴らしかったので、どうしても比べてしまうんだよなあ。どれもうまくて、ちょっと怖かったり苦かったり希望があったり。私は「18番ホール」に一番どくどくしたかな。「花輪の海」は出だしは良かったぶんオチが弱い気が。「不眠」はよくまとまってるけど不眠と罪の告発は必ずしも関わってないからなあ。負け気味のおじさんやらおじさん予備軍やらの深い心情を堪能するにはいい小説です。