宮本佳野WALKERSシリーズ

アー・ユー・エネミー? (ウィングス・コミックス)

アー・ユー・エネミー? (ウィングス・コミックス)

ウォーカーシリーズ。これは面白い。便利屋のブンくん(25)と、同級生で腐れ縁のハト。ハトのとこに転がり込んでくる女子高生やら、ブンの初恋の相手でヤク中のアキオさんやら。不思議な日常感。

ノット・ラブ (アクアコミックス)

ノット・ラブ (アクアコミックス)

上のの続き。絵も洗練されて、話も過去に遡って深くなってるしやっぱり面白い。このシリーズは好きだなあ。ブンがまだ便利屋を始める前、大学生の頃に出会った恋人・大介(元刑事、探偵)との馴れ初めと、5年を経ての再会。昔ブンと別れる原因になった元彼女と結局結婚して妻子がいる身のくせにブンの所に通ってきてヨリを戻しちゃう大介みたいなキャラは、普通の漫画ならトンでもねーなこのやろう!(*`・д・´)なんだろうけど、それでもブンが好きで嬉しそうだから仕方ない……と思わせちゃうのが宮本佳野作品の一筋縄ではいかない、他のBLとは違うとこだなあと。ダメ男だからこそいとおしい、みたいな。それぞれの今現在を描いた「そして7年後のヒビ」が手紙と写真できれーいに終わってただけに、そのあとの「ロッタ・ラヴィン」(大介が不倫をしにブンの前に現れる)が衝撃的だった。人生って複雑……。若いブンはほんとかわゆいなあ。

Heat (ヒート) (ディアプラス・コミックス)

Heat (ヒート) (ディアプラス・コミックス)

上のの更に続き。ブンに惑わされる新たな男たちが登場(笑)。情報屋の楊(通称・鼻ピ)は1巻目とキャラ変わってるし、依頼者だった前のカフェオーナーの悟くんは一応恋人になったものの弱い、ような気がする。年を経て、立派なタラシに成長したブンがおそろしいおそろしい!漫画のシリーズの中でのらりくらりと時間が経っていくのも特徴的といえるのかもなあ。生活ってそういうもんだもん。



同人誌「WALKERS CLASSICS」
同シリーズの同人。アキオVS大介、大介と別れる時期に新たにできた男ヒデキ、凪子ちゃん登場の回。



同人誌「彼と棲む理由」
再会後の大介との日々。読み取らせる系のある意味不親切な漫画を描く人なので(そしてそこがいーんだけど)、ちょろっと付いてる小話が新鮮だった。

うん、と生返事をして俺は大介の膝に顔を埋めた。
もう、考えんのはやめよう。
猫みたいに、好きなら寄って行って頭を撫でてもらえばいいのだ。
捨てられてしまったら、また新しい飼い主をみつければいいだけのことだし。

これではブンは幸せにはなれないよなあ。あー心配心配、そしてそこが魅力でもある。



今日は以上です隊長!(`へ´*)ゞ