秋の京都〜2日目はお着物変身3姉妹

さあ2日目です。朝ごはんを食べる前にも置いてあったMOREにて剛詣で。うむ、やっぱ可愛い。
写真が尋常じゃなく多いので畳んどこ。写真撮りすぎだろwなんせ携帯のカメラなので、気軽に撮れるんですよねえ…。



タクシーに乗り込み、まずは今宵のあやの&えむこ's素敵日本宿へと寄り道。
 
ふおお……!タクシーで待ちながら、運転手さんと「ここは有名だよ、鶴清さん」「いいですねえ、こんなとこに泊まりたいねえ」とうんうん頷き合う。そしてそのままタクで祇園へGO!
うわあ、ザ・京都!って感じで早くも魅了されてしまう。朝の、まだ人のいない八坂の塔周辺および八坂通りはほんとすてきで惚れました。(祇園マップ http://www.kyo-ryori.com/map_east.html の、右下の地区です。ちなみに昨夜のKYOUENは中央上あたり)
   

八坂の塔の手前の坂下にある八坂庚申堂。見ざる聴かざるのお猿さんが門の上にいらっさるよ!と説明オジサン(どこにでもいるよねー)が教えてくれました。
 
この見事なエビ反りの人形がこの近辺のあちこちの軒先に吊るされててなんだろうーと思ってたんですが。くくり猿というんだそうです。

くくり猿はまさに、お猿さんが手足をくくられて動けない姿をあらわしています。 お猿さんは人間に近い動物といわれていますが、所詮は動物、欲のままに行動します。動物園に行けば、お猿さんは欲のまま走り回っていますね。この姿を人間の中にある、欲望に喩えてあり、人間の中にある「欲望」が動かないように、庚申さんによってくくりつけられているのです。 http://www.geocities.jp/yasakakousinndou/

欲望がおっこたら、、合掌して、庚申さんを念じて真言を唱えてください
おん でいば やきしゃ ばんた ばんた かかかか そわか

見た目が可愛かったから買おうかと悩んだんですけど、買わなくてよかったよ!私から欲と妄想取ったら何にも残んねえよ!w もしくは非常に私たち向きのアイテムとも言えます。どうりで惹かれるわけだ…。かかかそわか!

情緒溢れる道に沿って突如現れた不気味な土塀アート。
 
  
な、なんでここに敢えてこれ…?けっこうグロいし強烈です目立ちます。持ち主&作者は松浦茂さんという方で入賞とかもしてるらしいんですが、ググってもうまく出てこない…。あ、もちろん写真を撮るのに、蛙ちゃんのおくちの中にひゃくえん入れてきましたよっと。

艶姿着物娘に変身してから通ることになる二年坂も、いまはまだ静か。あああ町並みに萌ゆる…。

着物屋さんと高台寺はほどよく離れていて、しかも八坂通りにはお店もいっぱいあってお土産も食事も不自由しない、過ごしやすい一角のようです。八坂通りをずっと突き当たるとどうやら清水寺に行き着くみたい?
あちこち予習して、レンタル着物屋さん開店の10時が近くなってきたので来た道を下ります。
そういえば着いた一番初めに、人力車のかっこいいお兄さんにえむこちゃんが道を聞いてくれたんですが、「うおおv今のひとかっこいかったね!」という私の感想に対し、彼女のテンションは明らかに昨夜の手塚治虫的おねえさん@眺庵の方が高かったのが印象的でした。え…?かっこよかった、よ、ね?(笑)

お着物をお借りする&着付け&ヘアメイクをしてくださる「ゆめみる夢」さん(http://www.yumemiruyume.com/index.html)に到着! ←うわ、なんかサイトがより華麗に更新されてない?
いよいよ変身タイムに入りまーす。
 

2階のフロントで着物選び。実物じゃなくて写真を見て選ばなきゃならんので悩む悩む。あやのちゃんはビシー!とかっこいい黒白のお着物を一番指名。うん、それ間違いない、ぜったい似合うもん。私はせっかくだから赤を着ようと決めてたんで、その中で一番濃い色っぽいのにする。実際の色はちょっと小豆色みたいな感じで、もうちっと鮮やかなのでも良かったかー?と思ったけど、年を考えればこれくらいがギリでしょう。うむ。えむこちゃんは着たかったピンク系と写真を見て一目惚れのかわゆいデコお着物で悩みに悩んだ末、デコレーションの水色のお着物。あの帯の上のひらひらと、襟元のレースの素敵さではクラクラときたのも無理ないと思。
まずは3階で西洋洋服を脱ぎ脱ぎ。意気揚々と下着姿(腿までのワンピース型の一枚肌着)で2階に下りて、「きゃ!バスローブ着てきてくださいっ><」とお店のギャルに慄かれる私とあやのちゃん。あー…やっぱりねー、この肌着のみなんて寒いと思ったんだ!でも気にしなかったんだ!それにしたってそんなに驚かなくってもいいやん(笑)(まるでへんたいさんを目にしたときのようだった)。
私は先に2階で髪を結ってもらって、「前の部分を丸くする?それともかぶせる?」という質問に困惑しつつも、中央でアップでなんとか完成。もうどうとでもしてくれい、とある意味お任せになった私とは対照的に、えむこちゃんは「縦に長くなると困るんで横にド派手にしてください!」とキッパリ気持ちよく注文。前代未聞の超絶オーダーに、ヘアメイクのお姉さんも笑っちゃって楽しそうに結ってらっしゃいましたヨ。祇園には「おばけの日」っていうのがあって、年に1日、節分の日に舞妓さん芸妓さんたちが仮装・扮装してお座敷に出るんだって。そのときに流行りのメイドコスプレの髪結いをしたことがあるらしーんですけど、「そのときでもここまでせえへんかったわー」と感心されてました。そしてさすがプロ、会心の出来!
頭ができたので1階に下りていよいよお着物。一足先に着付けを始めていたあやのちゃんのあまりの艶姿にホワーンとなる。か、かっこいい…色っぽい…!!
ヘアメイクもしてくれたおそらく一番のやり手なお姉さんに着付けてもらって、あっというまに出来上がり。
 
3人娘はお店のおばちゃんが撮ってくれたんだけど、ブレてるよおばちゃんっ(笑)

お着物で祇園散策へしゅっぱつ〜。草履の鼻緒が痛いよー。
おなかが減ったのでもうご飯に行っちゃおう,と言いつつ、途中通りがかったこの小路を素通りできるはずがない。
 
石塀小路!(*´д`*)石畳と木目の色合いがなんともすてき。さすがに着物が映える。
  

私がウハウハと二人の姿を盗撮してるあいだに、どんどこ頼もしく先導してくれる妹たち。その剛(に関すること)パワーは圧巻です。さすがです。で、無事辿り着きました最大の山場へ。
  
観光地の喧騒からも程遠く、のんびり羽を休めるには最適なすてきなお宿の佇まいでいらっしゃいました。この立地とロケーション、部屋数であのお値段じゃ、そりゃ予約も取れないわけだわあ。

京都旅の聖地を拝んだところで、さあお昼ご飯です!京都の申し子えむこちゃんが迷いなく連れてってくれて超たのもしいv
そうそう、行く道々、紅葉した黄色い葉がぶふぁああと舞い散ってきれいでした。ん?この光景はどこかで……陳さんの故郷のあの素晴らしいラストシーンだー!そして吹奏楽のイベントなのか、屋外広場みたいなとこから勇ましい楽器演奏が常に聞こえていました。こっちは恋おち風!何から何までイケてるぞ京都!
 

お昼は桔梗庵さんにておばんざいを頂く。http://www.walkerplus.com/kyoto/gourmet/DETAIL/V-KYOTO-9RTAA496/
さっきの田舎亭のおかみさんが始めたお店なんだってー。
  
この箱型ランチがすっごく!美味しかったのです!2100円だからねw お恥ずかしながら私はあんまりややこしい味とかわけわからん食材とか食べれないお子様味覚なのですが、そんな私でも全部まるっと、何も残さずに食べれたくらい。シンプル・イズ・ベストなお味。
みんな揃ってお庭の方向を向いて食べるんですがそれがまたいいんよー。



おなかいっぱいになったんで、次はお寺です。  
まずは圓徳院。パンフによると、秀吉の妻・北政所ねねの終焉の地。へえーそうだったんだあ(今更)。
砂紋!砂紋!→  
しみじみ日本家屋の趣き。      
志村正 作、雪月花図ふすま。→ 
木下育應 作、松竹梅図ふすま、の竹。→ 
かっこいい白龍のふすまもあったよ!こ、これはすばらしい資料…!→ 

荒れ狂う波涛から 一気に天を目指す白龍。
その姿が、乱世を己が力で統一した 秀吉そのものである。
武将の魂がよみがえり、 絢爛たる桃山の風が吹き抜ける。
いま、ねね終焉の地に、新たな物語がはじまる。
     赤松燎画伯遺作 「白龍」部分

こんな家住みたいなあ…けど部屋の移動が大変そうだ。
慎ましやかなお庭もあります。
  
一番奥には広い南庭?かな? 
隅に入り口の小さいお茶室があって、うちらは着物&食後だったんで入らなかったけど、500円くらいでお茶できるっぽかった。


さて次は、石の階段をヒーヒー言いつつ登って、高台寺です。高いとこからの眺めはいい。オーケストラ演奏がまだ続いてたんですけど、なぜか戦艦ヤマトでした。さらばーちきゅうよ〜♪ ほんと何の演奏会?

高台寺のお庭は、落ち着いていて清らかでとってもすてきでした。
  
砂紋!砂紋!(3回目) 
こういう、橋みたいな通路みたいなトンネルみたいなのにも弱いです。吊り橋も大好き。通り抜けできなかったのが残念。
  
着物3人娘はヒーヒー言いつつもがんばってお山を登りましたよ。こうなりゃ意地だ!
 
天気がとってもよくって、光りの降り注ぎ方が優しいのです……
  


んまあ、きれいなのはいんですけど、そろそろ着物が限界です。つっかれたー、というわけで高台寺すぐ前のレトロな喫茶屋さんに飛び込み、お茶。夕暮れ時、八坂通りを歩いてお土産ものを買ったり、えむこちゃんがきつねを買ったり、おたべを試食したりしつつ着物屋さんへ引き返し。

急ぐ私の図。→  ばっさばさ〜
16時頃、無事着物を脱ぎましたー。ぷっはあ!すっきり!(。・∀・。) んでも脱いじゃうとやっぱり惜しいような気もするから実はすげえ楽しかったんでしょう。いい体験をしましたv ありがとねーまたねーまたねーとレンタル着物屋さんを去ります。

そして次は、朝の散歩で目をつけた陶芸体験のお店へゴー。
 舞妓さんon人力車発見〜。

今回陶芸体験をしたのは、嘉祥窯さん(http://www.kashogama.com/)。湯呑orカップコースが1,500円、お茶碗コースが2,000円とわりとリーズナブルです。15〜20分で簡単に出来る、というのが売りらしく、ほんとにろくろを回して形をつくる部分しか体験できません。下準備の土捏ねはまだしも(あれ大変なの)、成形後の絵付けが出来ないのはちょっと残念、かな。乾かす時間が必要だから仕方ないっか。大学のとき陶芸やってたんですが、もう指先の感覚はまあったく!忘れ去ってましたw んでも、つやつやくるくるとした土の感触はきもちよかったあ〜。で、できたのがこちら↓

左手前のが私の味噌汁碗、右手前のがえむこちゃんのカップ、奥のがあやのちゃんのカップです(*´v`*)あとは、釉薬によって変わる色を数種類の中から選べるのと、底に刻む銘を指定できます。もう少しでヲタお揃い踏みな3つ名になるとこだったんですが寸でのところで思い留まりました。思い悩む乙女3人におばちゃん困惑w
そしてちょうど10日後くらいに完成して郵送されてきたのがこちらですv
  
想像以上の出来上がりに、届いてから毎日味噌汁飲んでます。いやまじで。えむこちゃんとあやのちゃんの作品もとっても素敵に出来てる! 安いし、お勧めです。うん。あー家族とか友達にもつくってプレゼントあげたいな。名前も入れられるしね。


さ、もう八坂通り何往復してんねん、ってくらいに満喫しただろ、と思いつつ、もう一回夜の石塀小路と田舎亭に行っちゃいました。うは。執念!
  
夜もますますいろっぽいわ〜(*´д`*)ハアーン

最後のタクシー移動にて、今夜のディナーはぎゃらりぃ栞屋さん(http://r.gnavi.co.jp/k728402/)。21時過ぎの新幹線で帰らなきゃならない私を気遣って妹たちが京都駅のそばのお店をとってくれたのでした。
半個室の状態にびびりつつも、だんだんと開き直ってきて、相談・密談・猥談(え!)。キラキラとした夕餉で私はしあわせでした。剛ヲタ4姉妹旅、とっても楽しかったです。誘ってくれてありがと!今度は韓国行こうな!(嘘です)


ここまで長らく読んでくださった方、いらっしゃったら(笑)ありがとございます。お疲れ様でした♪ 思い立ったら、そうだ、京都へ行こう!お勧め!


<参考>

京都花街―祇園甲部・宮川町・上七軒・先斗町・祇園東 (Suiko books (114))

京都花街―祇園甲部・宮川町・上七軒・先斗町・祇園東 (Suiko books (114))

京の花街 - Wikipedia