のはらのはらの/雁須磨子

のはらのはらの (ミリオンコミックス)

のはらのはらの (ミリオンコミックス)

あーもう だ い す き です。すんげーかわいくておもしろくて、せつなくなったり、かと思えば行間に挟まれてる淡々としたギャグにぶほっと噴き出したり。さりげないなごませギャグのセンス、そういう意味では西田東先生とちょっと似た感じ。
バス停で先輩に一目惚れしてしまった挙動不審の一年生・西戸崎 × 腰を痛めて野球をやめざるをえなくなった心優しいキャッチャー(二年生)・糸島。主役の二人が性格がよくって素直で、今時こんないいこたちいないよ!(ついでに言えばcherryと書かれたTシャツを着るお母さんもいないよ!時代を感じる…笑) 仲良くなりぶりにも糸島の状況を考えれば不自然さがないし、そのあとの進展の流れも見事。あー久々にきゅんとしました、そして登場人物を応援したくなった。野球部の面々、特にハンサムな大仏顔のピッチャー・倉野もよかったなあ。全体的になつかしいテイストながらもやっぱ王道だと思うよ!すごい。こういうのが読みたいんだよBLの醍醐味ですよ!(と力説) 糸先輩が恋心を自覚してきた178Pあたりがすごく好き。「やっとだ 俺ははじめからビビってたけど 先輩は今はじめて俺にビビってるんだ」。
もういっかい読み返そうっと!!

暑い暑い夏の日、具合が悪くて動けなくなった西戸崎は、同じ高校の先輩・糸島に親切にされる。腰を傷めて野球をやめてしまった糸島。西戸崎は糸島が気になってしかたがない。ずきずきして、くらくらして----- この気持ちはなんなのか?