その唇に夜の露/深井結己

その唇に夜の露 (花音コミックス)

その唇に夜の露 (花音コミックス)

なんせ帯のアオリが「 サラリーマン×バス運転手 深夜のバスで 責め苛まれる体と恋情……お前が忘れられなかった 」で、バスものえーぶいみたいなんですが(笑)。ほっとんどがバスの中の逢瀬で進んでくのも面白いです、帯に偽りなし。
運転手の和田琢紀(タツキ)がかわいいんだよなー、尖がってるけど仕事にマジメだし、オマケ4コマによるとバスを愛しちゃってるし。逆に若江の心情があんまりわかんなかったのが惜しい、憎まれ口を叩きつつも心配して戻ってきちゃったり根は悪いやつじゃないんだってことなんだろうけど、過去からのヒキを見るとあれじゃほんとに単にニブくて無神経な逆恨み野郎だよー(ひどい言いよう)。最後の病院のシーンはいいですね、ほっとした。舞台設定も流れも納得できる構成で、すんごく読みやすかったです。最後の後日談も効いている。
カラーの色使いが古いっぽく見えるので、それで損してる気がするなー。

バス運転手・和田琢紀は、学生時代強姦した親友の若江恭一と再会した。15年前犯した相手から、今度は弄ばれることになった琢紀。琢紀の運転する深夜バスに、二人だけの荒い息が響く…。描き下ろし後日談収録!