僕の彼女はサイボーグ@試写会 東京厚生年金会館
- 「猟奇的な彼女」のクァク・ジェヨン監督の最新作。ネタバレです。
- はるかちゃんのサイボーグはばっちりハマってました。髪型もいいし、きれい&かわいく撮ってもらってたね。線がほそくないからちゃんと怪力そうだし(褒めてます)、いっぱい食べそうだし(褒めてます)、乱暴者でも納得。酔っ払ったとこではさすがに可愛くて会場からもちゃんと笑い出てたし。人助けして親指立てるとこと、テレビ越しに事件の解決を見るシーンはぐっときた。社会の惨状に何もできず手をこまねいている、あんなふうに立ち回ってくれる自分だけのヒーローがいればどんなに気持ちいいだろうか。しかもそれがおんなのこだなんて!という夢に溢れた設定れす(笑)
- 初めのタイトルバックまではいまいちノレなかったんだけど。1年前の誕生日の出会いのシーンね。それがなんでノレないのかってのが後半でよくわかった。なるほどねー。
- それにしても韓国映画は表現に遠慮がないね。どこの世界にペットを鍋煮にしたり、建物に挟まれて胴体引きちぎったりするヒロインがいるだろか。日本映画じゃまずありえない。しかしそこまでやってくれたらむしろ潔いしおもろいです。
- そういえば「彼女」には最後まで名前がつかなかったな。これもロボットものには珍しいこと。オマージュされてた「ターミネーター」でも、いまドラマやってる「絶対彼氏」でもすぐ名前は付けられてた。あと監督はエヴァだいすきなんでしょーか。フィギュアは出てくるわボディスーツもそれっぽいわで。
- 最後まで観て、なんかどーもしっくりこないのは、「人間の彼女」が出てきたからなのかなあ。だってそれじゃ結局、サイボーグの彼女じゃだめだったってことじゃん?でも、現実的に考えてサイボーグが一人の人間(しかも製作者)と添い遂げることは究極論的には自己愛でしかないから、それ以外の結末を用意したってことなんでしょーか。いっそのこと変に恋愛映画にしなきゃいいのに。
- 大地震は、「時間」「歴史」「運命」みたいなものが「彼」に対する辻褄を合わせようとして襲ってきた、ってことだと思うんだけど、だとしたら結局彼は五体満足なままであれで全部止めれてメデタシってことでいいのかあ?
- 何だかんだ言いつつ綾瀬はるかが可愛かったのでOKです。