一度も植民地になったことがない日本/デュラン・れい子 ★★

一度も植民地になったことがない日本 (講談社+α新書)

一度も植民地になったことがない日本 (講談社+α新書)

タイトルがちょっと詐欺。そういう話じゃないもん。海外生活が長い女性の、日々の中で感じたことの雑記。諸外国と日本の違い、など。

(本文より抜粋)
「もちろんよ、ほとんどの日本人は性善説だと思うわ」
「ふーん。でもフランス人は違います。まずは疑う」
「イヤラシーイ国民ね!フランス人って!」
「マダムはイヤラシイと言うけれど、真面目と言えば真面目じゃないですか」
「え? そういうのを真面目と言うの?」
「そう、自分に対して真面目です。まず疑うのはデカルト以来のフランス哲学です。でも日本人は、自分はいい人だから、他人が自分に対して悪いことをするはずがないと考えているみたいですね」
「それがなんで悪いのよ」
「悪クハナイケレド、アマイ!」

なかなかスルドイ。