蜜は夜よりかぎりなく/崎谷はるひ

白鷺シリーズの最終巻。知靖と藍、紀章と朋樹、そして福田と一ノ宮衛の3カップルが描かれてます。私が好きなのはやっぱり紀章と朋樹の話、朋樹視点だったので色気はなかったけど嬉しかったー。交番研修での事件にへこんで、紀章に初めて愚痴っちゃうとこなんかかわいかったなー。本人は至って不本意みたいだったけど(笑)。絵づらもすごくお似合いだと思う。
衛の過去の福田とのストーリーは、やっぱり悲惨だった…。うーん、真ん中へんがちょっともたついたのと、結局めぐみさんに連れられて逃げ出すとこの描写がうまいこと抜かされてたので残念。そこが読みたかった。つまりは二人とも、愛よりも芸術の高みを目指した、不器用な芸術家だったってことなのか。それにしても衛は無知すぎるよ、子供だったことを思えば一番悪いのは親の青嵐かもしんない。と思った。また本編での衛と福田のエピを拾い読みしてみようっと。
それを考えると藍はいいひとに拾われたよねえ。衛→めぐみ→靖彬→知靖と繋がってることを考えれば、藍がしあわせでいられるのは息子の幸せを願った衛の愛情のおかげ、と思えるのがせめてもの救い。