まほろ駅前多田便利軒/三浦しをん ★★★

まほろ駅前多田便利軒

まほろ駅前多田便利軒

やっと読めた、しをんさんの直木賞受賞作。しをんさんの文章は軽快で読みやすいので好き。でも直木賞にしては軽すぎるのではー。便利屋ものって王道ですよね!ちょっとIWGPを彷彿とさせる。行天のキャラと、多田と行天の関わりはいかった。さすがわかってるw終盤の「腰が痛い」は何かの暗喩?と思ってしまったけどw 前半は楽しく読めて、ラストも1年経ったところでまた出会いなおすんできれいに終わる。主題らしい「幸福は再生する」はあんまり伝わってこなかった。
確かユギさんが漫画化してるんだよね?

東京郊外のまほろ市で1人便利屋を営む多田啓介のもとに、成り行きで高校時代の同級生で変人の行天春彦が転がり込んできた。チワワの飼い主を探したり、小学生を送り届けたり、娼婦をストーカーから助けたり、二人で依頼をこなすうちにまほろの人々と出会い、互いの事情を知っていく多田と行天。どこかきな臭い依頼をなんとか解決し、自身も再生していくコンビの1年を描いた連作集。