2008-10-11 B.L.T/木原音瀬 BL読者メモ B.L.T (ビーボーイノベルズ)作者: 木原音瀬,稲荷家房之介出版社/メーカー: ビブロス発売日: 2002/02メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (7件) を見る初期の頃の作品。さえない(と決めつける・笑)サラリーマン大宮 X 中学生だった北澤。五年後再会の本編では大宮は本屋店長、北澤は大学生。始まりが中学生に痴漢して逆に脅されるっていうとんでもないのだったわりに、話が進むときゅんとしてよかったなあ。大宮の心情がなまなましい。生意気なガキだった北澤も、成人してすてきに育って、大宮のヒーローになってくれたのでほっとした。思春期の不安定でつらい時期に、出会いは痴漢と脅迫だとはいえ出会えてよかった…のか…?と疑問符がつくのが木原節(笑)。中学生のやわい心に刻んでしまったってことだもんなあ、しかも大宮は大人なのにフッたフッたと自分の受けた傷ばかり気にしてるのが充分ひとりよがり。あれ、読んでるあいだはけっこういい人と思ってたのにな。あるドラマの流れの一部分だけを切り取ったような印象。北澤から見た心情の変化も読んでみたいところ。