同人誌@木原音瀬


  • 冷血… 「鬼畜」をテーマにした酷原さんと鬼泉さん(笑)との合同誌。ちょ、獣姦w ラブはありません、とはっきり言われた方が色々妄想できて逆に萌えたりして。
  • 男の花道… 「ドントウォーリーママ」「脱がない男」に出てきたゲイバーのママ友晴のお話(実はNOW HEREのレヴィも同人では同じ人物だったらしい)。お相手が裕一と同じ会社の吃音オタクくん!おお!これもっと読みたいです。
  • The drop of summer… 商業誌「恋について」「12hours」「NOW HERE」のサイドストーリー収録。「NOW HERE」の仁賀奈視点、読みたかったから嬉しかった!これはせつない…中年オヤジの哀愁…!仁賀奈もちゃんと福山のこと好きなんだなってわかったからよかった。仁賀奈視点で読むと福山も無神経に思えてくるから不思議。でも、ラストは福山の無尽蔵の愛情に感嘆しますた。

 歯が抜けて入れ歯になるのを待ちわびる恋人など、きっと福山だけだ。呆れると同時に馬鹿らしくなって、仁賀奈はため息をついた。
「何となくだけどさ……」
 背中の福山が仁賀奈をぎゅっと抱きしめてきた。
「俺は仁賀奈さんがどんなになっても、ずっと好きでいるような気がするんだよな。入れ歯になっても、ハゲになっても、腰が曲がってもさ。……それはそれでかわいいってずっと思ってそうな気がする」
 何気ない一言だろう。だけど胸の中にわっと熱い物がこみ上げてきて、止めようもなく目尻からあふれた。
(中略)
「何泣いてるの?」
 からかうような恋人の声に、ずっと好きでいて欲しいと仁賀奈は心の底から願った。

何気に木原さんが自分の商業作品を一言説明してるページがかなり面白かったです。例えば、檻の外は「犬とあなたと永遠に」、秘密は「妄想少年、きみはヤバイよ」。牛泥棒=「牛を盗んで二十年」、脱がない男(下)=「美人課長、犬の手に落ちるの巻」、FRAGIEL=「血も滴る愛憎劇。ワンワン!」。わんわん!じゃないよ!