アイカムウィズザレイン

現代におけるキリスト(シタオ=木村さん)と、人間の痛みについてを主軸においた物語、ってことでいいのかなあ?キリスト教にもさほど詳しくないし、あれこれ解釈するのが楽しそうな作品ではありますが。

  • 冒頭のジョシュの被暴力シーンはえろかった…。ホテルビーナスを思い出したです。
  • イビョンホンの肉体(上半身の筋肉)が凄すぎてちょっと笑ってしまった。
  • 痛がり、血まみれで、うめいたり転げまわったりする木村さんが満載。挙句には蛆虫や蛭に髪や顔を這われてたりね。けどそのときの表情が一番きれいで、ああこの役できてよかったねえと思った。キリストがこんなかわいこちゃんだったら困るよ、とも思ったけどw
  • 他人の痛みを移し取ってしまうシタオと、人間の痛みをアートにした殺人犯に同調してしまった元刑事・クライン。二人に共通するのは人間の苦痛に対する別個のアプローチと、「シタオの父」。シタオの父は汚染されるのを恐れて人間と接触を絶ってるんですよね。そんなシタオの父の依頼に導かれ、クラインはシタオ=もう一人の自分=過去に犯した罪を探す。シタオは人間の中の悪と欲(ガンポ=イビョンホン、二人とは逆に他人の痛みをまったく感じない、酷い殴り殺しとかする人)によって磔にされ、それでも「ファーザー」と叫び、許す。そして最後に二人は出会い、人は神の存在を知る。と私はそういうふうに受け取りました。アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン、雨とともにやってくるものとはなんだったのか。「神の意思」とかそういう感じなのかなーと。
  • ラストを迎えたあと「で?」ってなったことは否めませんwそっから先の変容というか新解釈というかそういうのがあればなー。それとも私が見過ごして読み取れてないだけかもしれませんが。
  • あ、情婦リリ役の女優さんはトラン・アン・ユン監督の奥さんだそうで。へー。