月刊アニメージュ

00のブシドーかく語りき(インタビュー)と、鋼FAのグリード(とラスト)の対談が載ってたので買ってみた。このピンナップのグラハムさんかっこいい…でも部屋には貼れない…。ダブルオートランプとかまで付録で付いてて、なかなかの出来です。ちゃんとしてる。一番面白かったのは何気に脚本家・シリーズ構成のお三方の5ページに渡る対談だったりして。黒執事の女性と、マクロスFの人と、ギアスの人らしい。読み応えあったなあ。

吉野 (ギアス1期23話のルルとスザクが電話するシーンについて)あの電話のスザクの最初の一言を、丸一日かけて話し合ったんですよね。
大河内 そうだね。
吉野 24時間話し合ってなんとなく出来上がった後、僕は「でも来週、大河内さんはもっと面白いセリフを上げてくるよね、じゃあ」と言って帰って行った。
───悪魔だ(笑)。
吉野 そうしたら、「空を見ないでほしい」というあの一言が上がってきてああ素敵!と。

吉野 あれで確か、岡田さんは最初に、グレルが割と抵抗なく協力していたシナリオを上げてきたんですけど、「そう簡単にいかないんじゃないの?」って言ったら、次の週に「キッスの時に、舌……舌を……」「何の事だか解りませんが…私は舌で、さくらんぼの茎を結べますよ」というあのセリフが上がってきて。あ、こういう人たちにツッコミを入れるのは本当に面白いなと思いました。
岡田 それを言ったら『黒執事』の打ち合わせで、吉野さんが賢く無難にまとめたシナリオを上げてきたことがあって(笑)。
大河内 うわ、なんかイヤな言い方をしてる(笑)。
岡田 私はその頃、まだ吉野さんに遠慮している部分もあったし、シナリオ自体は成立していたし、他の方も誉めていたので「まあいいかな」と思って。そうしたら夜になって吉野さんから電話があって、「本当にいいと思っている?」って聞かれたんです。「すみません、つまんないです」と正直に言ったら、ほとんど作り替えてくれて。それ以来、吉野さんには思ったことは全部言おうと決心したんですよ。

岡田 (中略)私にとって「シリーズ構成は損だな」って思うことがあって、特に原作がある場合、書いてみたいと思う展開の話数というのは、原作の中でも完成度の高い話数なんですね。そうすると、自分で自分には振りにくいんです。
大河内 そういう話数は、あんまりいじらないで済むからね。
岡田 そう。だから、この作品ではもっと暴れたいのに、暴れきれないという思いをすることがあって。

あ、あと神谷さんと新房監督の対談も面白かったです。次クールで絶望先生化物語の両方が神谷さん主役で被ってるんで、そのへんの前もっての布石も打ってあります。「時期が違ってたらこれ、間違いなく神谷くんなんだけどなあ」と考えたときに、いい作品をつくるためには時期にこだわらないほうがいい、と吹っ切ってのW主役なんだそうで。