別冊図書館戦争2/有川浩 ★★★

別冊1の感想→ http://d.hatena.ne.jp/noraneko244/20080519#1211191233
ストーリーは主に3つ。元良化委員だった緒方副隊長の昔から続く恋と、堂上と小牧の昔の失敗を郁が聞く話と、手塚×柴崎。手塚と柴崎でこのシリーズ(の外伝も)が締めというのはいい感じ。甘すぎることもなく…っていうか、物語は女性的にはけっこう厳しい感じで。何か物凄いいやらしい災厄だし柴崎は可哀想なんだけど、もうほとんど図書とか言論とか関係ない攻防なのでそのへんがちょっと物足りなかったかな…。発展途上の郁には職場での本を守る戦いで、有能な柴崎は女としての自分を見つける戦いで、というのがそれぞれの性格に合わせた成長の舞台の場だったのかもしれない。このシリーズはアニメ化される前だったら全然絵が浮かんでこなかったんだけど、柴崎はアニメ絵でイメージできたのでよかった。ところで、手塚を思い浮かべようとするとミシェル(ミハエル・ブラン)が出てくるんですけど?なんでだ? とにかく手塚と柴崎がちゃんとひっつけてよかったです。