トリプルプレイ助悪郎/西尾維新 ★★★★

JDCトリビュート第2弾。ダブルダウンとは繋がってません。これ面白かった!!ある意味推理小説に対する挑戦ですね。叙述トリック、密室、地の文の嘘という禁じ手、メタ構造、などなど。「叙述トリックは使ったことがない本格」「誤植さえも一切ない完璧主義者」という伏線が最後に効いてきててなるほどーっとなった。…これネタバレかなあ。普段あんまり推理小説分野は読まないのですいません。葉桜を読んだとき(http://d.hatena.ne.jp/noraneko244/20040218#p1)は素直に感動したけど、確かにずるいっちゃあずるい。そのへんを伏線を張ることで「アリ」にしてしまった意欲作だと思います。

岐阜県の山奥―裏腹亭。偉大な作家・髑髏畑百足(ドクロバタケムカデ)が生活していた建物に、その娘であり小説家である髑髏畑一葉(イチヨウ)はやってきた。三重殺(トリプルプレイ)の案山子(カカシ)―刑部山茶花(オサカベサザンカ)―が送りつけた予告状から事件は始まる―。


 
で、本家を読もうかと思ったけどちょっとこれは勇気がいる……。流→清→涼→水と読むのを推奨らしい。