reset-N「青」 @下北沢 ザ・スズナリ


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東京、遠くない未来。急激な移民社会への変化の中、外国人排斥のレイシズムが日本を覆っていた。
中でも過激な暴力行為で知られるグループがある。当初は穏健な活動をしていた彼らだが、メンバーの分裂、抗争の激化を経て血で血を洗う抗争の当事者となっていくのだった。発起人となったかつてのメンバー達は事態の収拾を決意するのだが…。
報復の連鎖が終わるとき、そこにある「日本」は何か。来るべき危機を見据える新しい黙示録。

あらすじも含め前情報何もなしで行ったんで、「青」って何なのか、どんな舞台設定なのか、まったくの白紙で見て。鬱々としたオープニングから何なんだろうこの集団は、と思ってるところに、二人の男の出会いの回想が入って、あーそういうことか!とぱっと舞台の方向性が見えるところは惹きつけられた。日本代表の色「青」を抗争チームのモチーフやタイトルにもってきてるとこも好み。「煽る」ともかかってるのかな。発起人二人(ノグチとフカイ)の会話がすごくくっきりしていてわかりやすいし(必殺の文章かっこいいお)、ノグチの彼女ランも別方向から解決策を提示するのに役立ってるし、ニノミヤかっこいいし、各人物が立ってて色々考えながら観劇できた。乗り込んできた外国人女性リンさんとの会話も緊迫感溢れた問答になってて、いい脚本だった。ラストはまあそうなるよね、という意外性のない感じではあったけど正しいと思う。
会場が微妙に寒くて、集中して見てたせいもあってか途中で気分が悪くなり、ノグチとフカイの一番いい言い争いのシーンをちゃんと聞けなかったのが残念。吐くかと思った…;;
役者さんがみんないい声だったなー。面白かったのでまた観に行きたい。