美しいこと@SPACE107(新宿)


  
http://www.birdlandmusic.co.jp/utsukushiikoto/

原作感想→ http://d.hatena.ne.jp/noraneko244/20090421#1240319990http://d.hatena.ne.jp/noraneko244/20090429#1240984466

舞台、観て来ました。以下あくまで個人的な感想注意です。

  • 直前で松岡役の役者さんが急病により変更になったり大変そうでしたが、女装するリーマンただしゲイではない、という難しい役どころをちゃんと演じられてました。葉子のときはちゃんと女の子に見えて可愛かったし、松岡に戻ったときもなよっとはしてなくて仕事と気配りのできそうなモテリーマン風がいい感じ。何度も着替えのシークエンスがあって、ブラジャーつけるとこまで表現してたのはなかなか良かったです。寛末はちょっと声とかキャラが軽かったかなあ。ドラマCDの杉田くんのイメージが私の中にあるからかもだけど、寛末って暗くてぬぼーとしたイメージだったので。いやでも、感情表現はとてもうまかったですよ。舞台を引っ張ってたと思います。時々次長課長の井上くんに見えたけどw
  • 話が、「美しいこと」までしかしない(「愛しいこと」の部分は演らない)ので、せつないまま終わっていくという…。美しいことの最後のシーンは、私の中で勝手に遮断機がカーンカーンカーンと鳴り響いてるイメージだったので、ちょっと静か過ぎたかもしれない。出会いのシーンの雨傘で締めくくるのは苦肉の策だったのかもだけどよかった気がします。
  • それにしてもBLを3次元で舞台にするって、あの緻密な原作をもってしても難しいんだなあ、って実感した。舞台はもちろん丁寧に真剣につくられてて、それはとてもよかったんだけど(男同士の恋愛だけに、ちゃんと関わりを積み上げていかないと納得度が下がるだろうし)、元々恋愛だけを主軸において展開するストーリーってのはダレがちだから(特に私はねw女装というフックがあってもやっぱりきつかった)。上演は2時間ぐらいだったんだけど、長く感じてしまった。実際役者さんも大変だったんじゃないかなー、途中で集中力切れたのか噛みまくってましたからね。原作の方がやっぱり容赦なくドガーンと胸にクるものがあったような気がする。でも、丁寧につくってくれてたのでそれだけでもよかったですよ。
  • 前方が自由席、後方の段が指定席という変わった劇場で、私は指定席の最前列だったんだけど、自由席に空席あったからやっぱそっちに移動しとけばよかったかなあ。セックスの導入シーンがあったんだけど、右前の方で演じられてたからよく見えなかったんだ…(そこか)。