K2 第二週

こなれてきて、二人のやり取りが濃密になってた。以下ネタバレ私的感想。



  • F列。思ったより見上げる角度もきつくはなく、見やすかった。B列までの人が雪崩に巻き込まれるのって、まじで紙吹雪まみれになるのねw
  • リュックがなかなか落ちなくて、仕掛けが見えた。下の氷壁の中から棒で押し出してた。
  • テイラーとハロルドが、お互いに向けて喋ってる会話、という感じがより出るようになってる。ここはもうちょっと声を大きくしようとか、顔を見合わせるタイミングとか、相談したりしてるのかなあ(*´v`*) 堤さんが剛に寄せたのか、ハロルドが感情豊かになってきてた気がする。
  • ハロルドが言う「テイラーが見落としている現状把握」「パン一斤よりも大きいもの」、初見のときは単純に「ハロルドの致命的な足の怪我」かと思ってたんですよね。でも、一度目に口にするシーンはそれでいいけど、二度目、雪崩で装備を失っていよいよせっぱつまった時の文脈には合わないような気もしてて…。二度目の状況からいくと、ほとんど何もかも失ってそれでも何とかひとつ残ったもの…「見えただろ?」とハロルドが言ったもの。それはやっぱり「テイラーの命」なのかな。総合して考えると、現状把握で見落としてるもの=「ハロルドにはもう命がなく、テイラーには命があるということ」なのかな。テイラーは見て見ぬ振りをずっとしてた・その考えを振り払おうとしてたんだよね。それなら初回に感じたことと合致する。
  • 半発狂したテイラーが「このあばずれがぁ!おまえなんか殺してやる!」って突然山を女扱い(それまではクソ野郎だったのに。まあ昔は男相手にも使ってた言葉だったようだけど)して殴りだすところでは、女相手にれいぷまがいの乱暴なふぁっくをすると言っていたテイラーの話にちょっと重ねてたりするのかな。刺激的・情熱的で楽しいけど、ただそれだけの、孤独なテイラーと山との関係。
  • 初日では実は、ハロルドの説得のあとのテイラーの返事の仕方、「わかった」ってのがタイミングがすぐすぎてちょっとそれどうなの、間が欲しい、と思っていた私ですが(笑)。2日目にはもう間が伸びてなおってた上に、今回観たのは「よし」の言い方も力が抜けてうっすらと笑っていてすごく良かった。「よし…わかった」。心が通じ合って、覚悟を決めて、それだけにかわいそうで。テイラーは自分の気持ちよりも、ハロルドの願いを叶えることを選んだんだなって感じて泣けた。

登山用語とか検索したー。

  • アイススクリュー:アイスクライミングや氷瀑などを登攀するときに支点として使う。氷にねじこんで使う。あのぐるぐるするやつ。
  • レッジ【ledge】:登山で、ロッククライミングなどの際に足場となる岩棚で、足を掛けるのに都合のよい、靴の大きさ以上の広さがある部分。
  • カラビナ:ロッククライミングにおいて用いられる、D型をした金具。一辺をバネによって開閉でき、ナッツやハーケンなどの確保点に引っ掛け、ザイルを通して用いる。
  • ハーケン:岩の割れ目に打ち込んで用いる釘。これにカラビナを掛け、ザイルを通して登はんの安全性を高めたり、登るための支点、ホールドとして用いる。