逆恨みのネメシス/新井素子 ★★☆

再読。星へ行く船シリーズ4作目。内容的には「通りすがりのレイディ」から連続した逆恨みで狙われる話、で初めて次の巻に話が一応続きます。「私はあなたが嫌いです」という手紙を受け取って落ち込むあゆみは、更にレストランでおじいさんに義手を撫でられたり間違い電話を装った嫌がらせ電話がかかってきたりと災難続き。翌日水沢事務所に間違い電話で名前を言われていた安川信乃という女の子が訪ねてきて、「これから私はあなたに嫌がらせをします」と宣戦布告された。どうやら裏には黒幕がいるようで…というあらすじ。いい人すぎるあゆみの傲慢とか、事件解決の波及とか、内容的にはちょっとウエットすぎるので私はあまり好きではないんだけど、それも次の能力の種明かしへの前段階なのでしょうがない。こうして改めて読むと、ほとんどレイディがすべての鍵を握ってるよなあこのシリーズ。