マクロスフロンティア劇場版 サヨナラノツバサ



見てきました完結編!面白かったー!私は満足です。これでもかこれでもかと可愛い歌姫が飛び出してくる演出には心躍ったなあ。アルトも、ずいぶんと大人になって…うっう。
以下完全にネタバレしてますので、まだ観てない方は読まないように!



前提として、私はテレビ版はあんまりなラブコメトライアングラーに辟易して真ん中はリタイア、最初と最後だけ見た口です。劇場版前編の感想はこちら→ http://d.hatena.ne.jp/noraneko244/20091122#1258894348

  • なんといっても!!アルトが刑務所にシェリルを助けに行くシーンで女装を!しかも超似合うゴスロリメイド(でか)!もうこのシーンだけで私は監督に土下座して感謝をひゃっかい捧げます。可愛かった上にかっこよかった…。シェリルを助けに行って、抱きつかれたりしてんだけどカッコはゴスロリメイドなのw黒のニーソで頭にひらひらついてんのっwもう笑うやら萌えるやら燃えるやらで満員の映画館でにやにやを抑えるのがたいへんでした。一番初めに出てくる感想がこんなんでごみんなさい。あのシーンが一番好きです。一番わくわくしました。たぶんお遊びシーンなのにねw あ、そのへんも含めて、ギラサマんとき収録した客席の声が使われてたっぽくてうれしかった^^
  • で、二番目に好きなのはランカの初ライブ。もう可愛くて可愛くて!あれを見ただけでスタッフのランカ愛がわかるよね!ほんとかわいかった…衣装も演出も作画も…ランカのいいとこがいっぱい出てた…フェアリーだった。メインコピーの「恋は魔法」にばっちりとはまるステージングでした。冒頭のシェリルライブ@ナースコス・ウェディングドレス・男装 ももちろんよくて、クイーンとフェアリーな歌姫、というのはいい二つ名だなーと思ったですよ。アルバムほしいなー買わなきゃ。あ、前編のタイトルだった「イツワリノウタヒメ」がシェリルがスパイ容疑で逮捕、なとこで再度出てきて、なるほどなーっとうなった。あと、シェリルが死刑になるかも?!というとこからの、SMSの介入とかは話として俄然おもしろいし燃えた。
  • ストーリーはとんとこ進んで、意外とキノコ三島さんが活躍していておおっ!と思っていたらツメが甘くてインプラントブレラに額を撃ち抜かれ死亡。みんなもっと三島のことも悲しんであげて!w
  • このへんの、グレイスの背後にいる団体と三島の化かし合いは話が二転三転して面白かったです。グレイスも、敵でありながらシェリルの味方、という立ち位置がよくわかったし。
  • あ、私が今回わりとおもしろく見れたのって、かゆくなるようなラブコメシーンが少なかったからなのかもしれないな。
  • バジュラにも心がある、脳じゃなくて、小腸・消化器官に気持ちを持っている、という設定はとても好みでした。人類VS他生命体ってやっぱ銀河ものでは基本なのね。00でもやってたし。あれより一歩進んで、人間がバジュラに対して侵略者・悪者である、というとこまでなってるのもよかった。きっとアルトは、あまりに可愛すぎて、バジュラの痛みに感じすぎて(何回もあんってなってたよね!←幻聴です)、バジュラに連れ去られたんだと思う。まじさらわれの姫…。
  • 全体的な話の流れ、歌姫の役割、グレイスや三島それぞれの目的、は整理されていてとてもわかりやすかった。駆け足だったけど、見やすかったです。
  • 一番悪役転向でわりを食ったのはブレラなのかなーとも思うけどよくわからない(テレビ版の彼の役割を把握してないから…)。オズマVSブレラの、ランカのお兄ちゃん対決はちゃんと対比になってておおっと思ったです。ブレラなんか、アルトよりも活躍していた。結局最後で敵を分断したのはブレラだし。
  • 結末について。結局、アルトはランカの告白を断って、シェリルに「遅くなってごめんな。俺はおまえを愛…っ」で消えたわけですけれども。え?そこでもう確実にシェリルを選ぶ、そう決めた動機の描写あったっけー?!と一瞬唐突感を感じたんだけど。よく考えたら、その前にシェリルがランカをかばって死んだ、助けられなかった、というフリがあって、そのときにアルトはシェリルにぐぐっと心が傾いて、で、その後なんとか無事だったシェリルを確認して自分の気持ちに気づいた、って感じなのかと。シェリルを見つけたときに名前を呼ぶアルトの声、めっちゃ嬉しそうだったし。流れとしては自然だよね。失ったと思った人が帰ってきたら、そっちを選んじゃっても無理ない…。ランカの告白のタイミングもよくよく考えると悪いし…。しかしあんなに照れ照れしながら告白したのに目の前で別の女にいかれるとか、かなりつらい…。
  • 私は歌姫二人とも好きだから、それぞれに得るもの失うもの、見せ場、感情、結末とあって、きれいに終わったと思うけど、監督は非難を受けそうねwテレビ版最終回「二人が俺の翼だ!」で二股エンドを出したあと、延々「どっちなんですか?!」「映画ではどっちかに決めるんですよね?!」て言われ続けてきただろうしかわいそうですよね(笑)
  • 今回アルトはちゃんと逃げずに戦うことで、ミシェルにも「もうおまえを姫とは呼べないな」と認められたので、それだけで充分主人公でした。手を握り合うあそこはミハアル派へのサービスシーンですよねありがとうございます!
  • アルトがんばったよー。歌舞伎の女形、という設定がちゃんと意味あるものになってたもんね!(いや刑務所の女装のことじゃないよ?!)ミシェルに「あいつ歌舞いてるな!」と言われたときはふきそうになりましたがw
  • ゆうきゃんのアルトをやってるときの声は、まじ美声だなーと聞き惚れたよね。序盤でバジュラと必死に戦うシーンで、「ぅぅぅぉおおおああっ」みたいな叫びがあるんだけど、まじ絶品でした。ただ威勢良く叫んでるんじゃなくて、怯えながらこわがりながら、それをねじ伏せて向かっていこうとする若い青年な感じが、めちゃくちゃよく出てた。やっぱうまいんだよなー。
  • 最後までずっとキーアイテムになっていたイヤリングをアルトとシェリルが分け合ってそれぞれ持っていて、それがきらっと光って繋がり・希望を感じさせる演出はきれいに決まっていて、それだけで納得感が強かったです。なるべくしてなった、アルシェリエンドなのかもしれない。ランカにはそういうものがなかったもんね…。
  • エンドロールもちびシェリル・ランカ・アルトの絵がスクロールしてきたりして可愛かったね!シェリルのライブ音声が割り込んできてたけど、あれって、目が覚めてまた歌えるようになったよ、ってことでいいのかなー? また水曜日に観に行って確かめたいと思います。


そんなこんなで、私はめいっぱい楽しみました!ありがとうマクロスF!近年観たアニメ映画の中で、段違いに気合いが入っていたと思うよ。歌姫のライブシーン、宇宙での戦闘シーン、はんぱなくて圧倒された。ほんとうにお疲れさまでした!できれば、ラジオマクロスFはもう少し続けてくれるとありがたいです…><



予告で観た、300の監督の新作が面白そうだったよ。あのノリで戦う(ちょいふとめの)少女の映画。タイトルがなんとかえんじぇるでダサかったけれども…。