アグリッパ -AGRIPPA- 1巻/内水 融

古代ローマ時代。カエサルの侵攻を受けてローマ軍によるガリア支配が続く…。そんな中、反旗を翻すべく立ち上がったガリアの若きカリスマがいた!! その名は、ヴェルチンジェトリクス。いま、反ローマ戦争の烽火が上がる…!!

ジャンプSQの増刊での季刊連載みたいですね。タイトルといい、ヴェルチンの主張や行動に完全には乗り切れないところといい、こっから先に大幅なひっくり返しがくるんじゃないか…という気もする。あれだけ信頼を結んだように見えたマルクス・アントニウスとの亀裂にしても唐突だったし。要は、「国」「人種」で人を分けるのか、という主題があると思うんだけど、それに対して反逆しているヴェルチン自身も国と人種で考えを分けてしまっていて、それじゃ本末転倒じゃないかと思うんですよね。時代の考え方でそうなっているのは真実だとは思うんですが…。まだ1巻だけじゃ読み切れないというそういう感じです。