「鋼の錬金術師 嘆きの丘(ミロス)の聖なる星」


前回の映画「シャンバラを征く者」の感想→ http://d.hatena.ne.jp/noraneko244/20050724#1122217942


  • 脚本:真保裕一で、エルリック兄弟の旅の途中で起こったある西の都市での賢者の石を巡る一つの事件、という意味ではよくまとまっていたし、スケールもでかかったから楽しめた(時期としては、ラストとの対決後ハボが戦線離脱したあたりのお話らしい)。のだけれど、劇場で貰った11.5巻によるとカリオストロを目指した、と言っているだけあって、演出や作画もジブリ寄り? エドの前髪がギザギザ作画なのは許せない!w 「鋼の錬金術師ばばーん」みたいな大見得を期待していくとちょっと肩すかし。
  • テーブルシティに向かう列車でのトラブルの起こりっぷりや戦闘は、敵味方がわけわからないながらにわくわくした。
  • 兄貴の正体はもうちょっと早く明かして、本物の心情にも迫った方が良かったような気も…。けっこう感情移入してただけに、え?そうなの?今までの気持ちの吐露もでまかせ?と若干混乱した。
  • 大佐が、出てくるもののまったく活躍しないw何しに来たのたいさー!!
  • 監督もとてもまじめな人なんだろうなーというのが伝わってくる。ちゃんとすべてに説明がつくし、ゲスト兄妹の関係や仕掛けもきっちりしてて。けれどそのぶん遊びが少なかった気がする。新規の人にはミロスはいい映画だと思う、アニメ一期のハガレンが好きだった(私のような)人にはもちろんシャンバラを勧める。
  • せんけつのほし、て何かと思ってたら、鮮血、ね。
  • 刺したあとボタンを押すと血が先端からバシャーてなるあの仕掛けナイフはどうなってるのwとどーでもいいことが気になった。街ごとの仕掛けが相変わらずえげつなくてまあ。それにしても、隣国のアリストテレス、テーブルシティともに街自体が賢者の石形成の魔方陣にされてるわけで、この世界での錬金術の悪影響ぶりがすごい。この西の事件にかかわってたなら、ホムンクルスたちの思惑にももっと早くピンときそうなものだけど、そのへんは可逆性だから仕方ないねw