子どもたちは夜と遊ぶ(上)/辻村深月 ★★★

同じ大学に通う仲間、浅葱と狐塚、月子と恭司。彼らを取り巻く一方通行の片想いの歯車は、思わぬ連続殺人事件と絡まり、悲しくも残酷な方向へと狂い始める。掛け違えた恋のボタンと、絶望の淵に蹲る殺人鬼の影には、どんな結末が待っているのか。

キャラホビの待機時間に読みました(明け方)。僕のメジャースプーン(http://d.hatena.ne.jp/noraneko244/20061130#1164867339)の秋山先生が出てる関連本。まあそこはあんまり期待せずに読み始めたんですけど。キャラはとてもいいです。月子も狐塚も浅葱も恭司も、それぞれ魅力的。月子と紫乃の関係も気になる。けどどうも、浅葱の犯罪や背景が明らかになってきたあたりからウーンなんか幼稚かなーと思うようになってしまったかも。まあ下巻に期待です。恭司がくさいっぽく書いてあるのはミスリードなのか、次のヒントは「孝」だから狐塚がどうなっちゃうのか、冒頭の詩やプロローグがどんな意味を持つのか。すぐに読まないと忘れちゃうー。