子どもたちは夜と遊ぶ(下)/辻村深月 ★★★☆

やっぱり下巻のが面白かったです。主要人物に死者が出ないのは甘いと思ったけども…。狐塚と月子の関係には気付かなかったー確かに月子の名字って何なんだろう?ってずっと思ってたけど、それを浅葱が知らなかったっていうのが…都合よすぎない?それだけ浅葱が臆病で自分から好きな対象に関わっていこうとしなかった罰ってことなのかなあ。浅葱と月子の関係は今から思うとせつないね。狐塚と月子が恋人だと思ってたから、狐塚が真紀ちゃんを好きだってわかったときには えっ てなったw人間関係・恋愛関係で叙述トリックを入れてくる作品って珍しい気がする。浅葱が月子を最後のターゲットに認定してiに会いに行こうとしたとこで、ああiは実在しないんかな、とは思った。だって月子死んでないし、iが第三者だとしたらゲーム成立しないから。iの正体にはちょっと拍子抜け…。最後、恭司は浅葱を殴りに行ったけど、結局殴るだけで許して、自分の番の面会権を彼に譲ったってことでいいのかな。そう考えると優しいね。なんだかんだ言って面白く読めたのでよかった。
ウィキに他の作品とのリンクが載ってたー

他作との関連メモ

  • 「凍りのくじら」 - 萩野が月子にプレゼントしたフォトカードは、理帆子の父・芦沢光の作品
  • 「ぼくのメジャースプーン」 - 秋山一樹が登場、動物園に行った「耳とまぶたにピアスの跡がある男の人」と「額に傷跡のある料理の下手な女のひと」=恭司と月子
  • 本日は大安なり」-東の友人として恭司と康太が謎解き役に。また貴和子の友人月子の友人として、恭司が問題に介入