ザ・マジックアワー

「命が惜しければ、五日以内に幻の殺し屋“テ゛ラ富樫”を見つけて来い!」街を牛耳るホ゛ス・天塩(西田敏行)の愛人・マリ(深津絵里)に手を出してしまった手下の備後(妻夫木聡)。命の代償に伝説の殺し屋“テ゛ラ富樫”を連れて来ると誓うが、期日が迫ってもテ゛ラは見つからない。窮地に陥った備後が取った苦肉の策は、無名の俳優村田大樹(佐藤浩市)を雇って、殺し屋に仕立てあげることだった。
まるで映画のセットのような不思議な港町、守加護(すかご)で、すべてを映画の撮影だと信じ、伝説の殺し屋を演じ続ける村田。その俳優を本物の殺し屋だと勘違いし、雇ってしまう天塩。そして、自分の命を賭けて、2人の男をだまし通そうとする備後。果たして、<彼ら>と<彼らに巻き込まれていく人々>の運命は一体どうなるのか!?

テレビ放映で観る。あれ？これ映画館で観たっけ？どうだっけ？と思いながら最後まで面白く観たが、検索したらブログに書いてなかったので見てなかったと思われる。私にとって三谷映画はそういう立ち位置。こだわりもないしすぱっと忘れてるんだけど、観てる間は馬鹿馬鹿しい〜と思いながらもすごい楽しい。マジックアワーも良かったですよー。あり得ない設定と流れだけど、コメディだからいいんです！「カット」のくだりとか力技過ぎて笑ってもた。あと、後半にやっぱりちょっとしんみりするのを入れてきてて、役者とか演技とか映画なんて、この映画の中のことみたいにくだらなくて滑稽なものだけど、だけどやっぱり胸を打つんだよなあと。三谷作品のこの高尚でも何でもないバタ臭い感じが好き。面白かったです！