街の灯ひとつ/一穂ミチ


気の進まない同窓会で、記憶にない同級生と会った初鹿野柑。翌朝、酔いつぶれて正体のないままその男と一線を越えたことを知って愕然とする。「ずっと好きでした」と土下座する男は、実は、二度と会いたくなかった相手―名字も容姿も様変わりして現れた―片喰鉄之助だった。あまりの事態に「気持ち悪い」と気後れしてしまう初鹿野だが…。

こっちの方が断然好きだった!!片喰のストーカーが明かされるところとか笑えたし可愛かったし、初鹿野がいいやつだけどいいやつすぎなくていいあんばい。ほだされていく過程もほかほかしました。1章目が初鹿野、2章目が片喰視点だったのもうれしい。ラストの、大人になって少し冷めた感じに成長していた初鹿野が片喰の前だとどんどん子どもに返っていくみたい、って一文にやられたなー。面白かったし萌えたです。

同僚の葛井編もあるんだ!どおりで脇役にしてはキャラが立ってると思った(笑)