エベレスト3D

実際にあったことモデルの話だって前情報入れてなくて、結末にずーんとなった。エンタメ要素を入れず、厳しい世界最高峰の映像はまじこれ静かな地獄絵図や・・・と思た。その地獄に、みんな自ら望んで足を運んでるってんだから登山家の業ってすごい、おそろしい。なぜ山に登るのか?ロブが答えた、「家にいると黒いものに覆われてるみたいで息が詰まるんだ。山にいると、それがどんな山でも、救われる」という言葉が印象深かった。せつないね。とりつかれてるね。じゃなきゃ出産間近の妻を置いて過酷な最高峰には登らない・・・
ポイントとしては、商業登山。大金(700万くらい)を払う顧客をガイドする会社の創設者。金に余裕のある顧客は命が惜しくてちゃんと途中で引き返して生き残るし(地上の生活と命が大事、金持ちだからまた登れるチャンスがある)、逆に金がぎりぎりでもうラストチャンスな人(おそらく地上でも仕事をかけもちし、環境や周りからの見る目(郵便局員と揶揄られていたシーンから)にも恵まれず、登頂達成せずに戻ったとて生きる意味がないと自分で思ってる)はしぬ、その対比がせつなかった。体の自由がきかなかったのもあるだろうけど、ふらふらして自分から落ちてったようにも見えた。そもそもダグが無理言わなければロブもしぬことなかったんだけど、ロブも情をかけたのと自分の会社の実績とで同意したのだろうから。はあ・・・。小山さん声のあんなに頼りになりそうな人でさえダメになるんだからもう絶望や。隊長が2人ともしぬってどゆことよ・・・。実際は全力を振り絞って無理して登頂達成して、それでもう帰れなくていい、ロブだけでも帰ってくれたらいい、と思ったのかもしれないな・・・と考えたら余計かなしくなった。
てゆうか一番すごかったのは、生き残ったベックと、救助にヘリ飛ばしたベックの奥さんかもしんない・・・。
他に気になったのは、つけられているはずのロープが張られていなかったのありえなくない?2隊のシェルパが対立してたせいか、顧客対応に追われていたせいか、わかんないけど表をつくって着実に進捗管理すべき! あと、wikiの記述と映画でアナトリ(スコット隊のガイド)の扱いがけっこう違うのも気になる。

杉田くん(ガイ役の吹替え)は、そんなに山に登らないです。救助に登るのかな?と思ってたらそんなエンタメ要素はないのだった・・・。下山できず死にかけてるところに無線で、あのいい声で励ましてくれるだけ(;;)

これからえべれすとを観るのに、予告でおかだくんのえべれすと宣伝もしてて、いやいや・・と思ったけど、えべれすとに興味ある客層だってことを考えれば正しい?のか? おかだくんのほうのえべれすとはあらすじ見るとちょっとミステリー要素?ドラマ?も入ってそうで、うーん、どうしよかな・・・


題材元→ https://ja.wikipedia.org/wiki/1996%E5%B9%B4%E3%81%AE%E3%82%A8%E3%83%99%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%88%E5%A4%A7%E9%87%8F%E9%81%AD%E9%9B%A3http://feel-the-earth.com/wp/?p=1044

ジョン・クラカワーの著作:「空へ」、他に別の登山を描いた「荒野へ」
アナトリ(アンドレイ・ブクレーエフ)の著作:「デス・ゾーン」
ベック・ウェザースの著作:「零下51度からの生還」
以前の映画化:エベレスト死の彷徨、エベレストIMAX

K2のときに冬山遭難ものを読んでいたので色々わかりやすかった→ http://d.hatena.ne.jp/noraneko244/20101121#1290334507http://d.hatena.ne.jp/noraneko244/20101126#1290764098