みんなのなやみ/重松清

みんなのなやみ (よりみちパン!セ (01))

みんなのなやみ (よりみちパン!セ (01))

理論社のホームページの「10代の悩み相談室」に寄せられたメールに作家の重松清が答えた本です。どうしてピアスしちゃダメなの?二股がどうしていけないの?親に日記を読まれた!先生って…?いじめられてる友達を助けたいけど…?「がんばる」意味って?それらに対する重松さんなりの返答が、真剣に、わかりやすく、噛み砕いて書かれていて良い。きれいごとな気もするけどメッセージをちゃんと言葉に文章にできる大人というのはすてきなことだ。帯に「中学生以上すべての人の」って書いてあったから私が読んでも全然オッケーなんだろうけど、これを若い人に読んで貰いたいなあって思いました。どう思うかはわかりませんけど。読みながら、それはもういろんないろんな疑問と憤りと不安・悩みが尽きることなくいっぱい詰まっていた学生時代を思い出した。甘酸っぱい、こういう感情を抱くのは私が大人だからだ。あの頃読んでいたらやっぱり「ケッ」と思ったかもしれないですけどー。