新選組! #源さん、死す

私が生まれて初めて見た大河ドラマ新選組もいよいよあと少しで終わりです。今までNHKの時代劇の何が面白いん、と思ってましたが、一年間通してある人物・ある時代を見続ける、ということの面白みを凄く感じています。積み重ねてきた情報量が凄いんですよね。だからもう、泣ける泣ける。あれがこうなってああなって、だからこの人はこう生きる、こう死ぬ、というのが伝わってくる。ハマる人の気持ちがわかります。
で、今回。最後、死んで近藤先生に会いにきた源さんを見つめる近藤勇の、あの表情は何事でしょうか。伊東甲子太郎との対決のときにもう既にオチてたんですけど、えらいなあ慎吾はえらいもんを手に入れたなあという感じで。テレビも電気もろくにない昔の時代なら、死者がああして会いにくるというのは何ら不思議でない気がするほど真に迫っていましたよ。ううんと唸る。そして貰い泣き。これから近藤せんせいと新選組は裏切られ追い詰められ破滅に向かっていくんですね……時代に乗れない最後の武士として。ひとりひとりどんどん死んでく。どうしようもなくなって。あああ見るのがつらい。
いつの時代でも大儀名分というのは厄介で、いいように悪用されて、おそろしいもの…。源さんがいうように残された近藤さんと隊士たちが心配です。初めの方はうじうじ悩む局長に苛々したもんですが、局長は最後までうじうじしたまま慎重なままである意味一貫した近藤勇像だったのでちょっとずつ納得がいってきたように思います。同じ滅びるならかっちゃんとトシとみんなと、少しでも長く一緒にいて最後にひと花咲かせてくれたらいい。三谷新選組ならそれが出来ると思うから。見守ります。青春の終わりの斬首までカウントダウン。
それにしても今日の斎藤一ちゃんの咆哮→官軍を斬りまくり、にはちょっとびっくりしました(笑)。